佐々木朗希に称賛の嵐 ロバーツ監督「まるで別人だった。チームを勢いづけた」、決勝打のエドマン「衝撃的な投球だった」 苦戦続きのブルペンに光
「ダイヤモンドバックス4-5ドジャース」(24日、フェニックス)
ドジャースが延長十一回の死闘を制し連敗を2でストップ。ナ・リーグ西地区優勝へのマジックナンバーを「1」とした。
右肩インピンジメント症候群による負傷者リスト(IL)入りから戦列に復帰した佐々木朗希投手が3-1の七回に2番手で登板。5月9日の同じ敵地でのダイヤモンドバックス戦以来、138日ぶりのメジャー登板で三者凡退に抑える好リリーフで初ホールドを挙げた。13球を投げ、最速99・8マイル(160・8キロ)を計測するなど2三振を奪った。
日本でも先発しか経験が佐々木の投球について、ロバーツ監督は「まるで別人だった」と称賛。「いろいろなことをシンプルにした結果だと思う。ブルペンでの役割も1~2イニングと明確になっているし、今は自信も覚悟も格段に増している。球の質もシーズン序盤と比べて明らかに良くなっている。今季は苦しい時期や試合に出られなかったこと、3Aでの時間、リハビリ登板など、いろんな経験を通して多くを学んだ。そして今、彼はただチームの力になりたいと強く思っている。彼の成長とこれまでの努力を本当に誇りに思っている」と手放しで褒めた。同時に「あとは他の要素がどう作用するかを見たかったが、彼はチームを大きく勢いづけた。次に彼が登板するとき、今回の経験を生かして自信を積み重ねていけるか、そこに期待している」と次回にも期待した。
この日、延長十一回の決勝タイムリーなど3安打や中堅守備での好プレーで活躍したエドマンも「わくわくする瞬間だった」と佐々木の投球に興奮。「ロウキは数カ月ぶりの登板だったけど、センターから見てもすごく衝撃的な投球だった。ストライクゾーンを積極的に攻めていたし、マウンド上でも自信にあふれていたね」と好投をたたえた。
ドジャースのブルペン陣は9月に入って救援失敗の連続。前日23日のカード初戦でも先発の大谷が今季最長6回を無失点に抑え、4点リードの場面で降板。しかし、リリーフ陣が失点を重ね、最後は5番手で登板した抑えのスコットが逆転適時打を浴びてサヨナラ負けを喫した。この日も八回に登板したベシアが1/3回を2安打3失点と不安を残したが、配置転換の佐々木の好投が、ポストシーズンへ向けた好材料になりそうだ。





