138日ぶり登板の佐々木朗希「急だったので緊張してる余裕もなかった」 100マイルに迫る速球復活 POのリリーフに意欲「登板を重ねていい準備を」

 試合後の取材に応じる佐々木(撮影・小林信行)
2枚

 「ダイヤモンドバックス4-5ドジャース」(24日、フェニックス)

 ドジャースが延長十一回の死闘を制し連敗を2でストップ。ナ・リーグ西地区優勝へのマジックナンバーを「1」とした。

 右肩インピンジメント症候群による負傷者リスト(IL)からこの日、戦列に復帰した佐々木朗希投手は3-1の七回に2番手で登板し、1回を三者凡退に抑えた。13球を投げ2三振を奪った。

 佐々木のメジャー登板は5月9日の同じ敵地でのダイヤモンドバックス戦以来で138日ぶりだった。試合後に「試合に行く前の準備が短く、工夫がいる。きょうはスピードも出ていたしコントロールもよかった。健康状態とフォームをリハビリ期間に調整できた。コーチとトレーナーに支えてもらったので感謝してます」と話した。

 先頭の6番・マッキャンへの初球は99・1マイル(159・5キロ)を計測。2球目で三ゴロに仕留めた。続くタワは99・1マイルの速球で見逃し三振。最後のバルガスには100マイルに迫る速球を連発。最後は99・5マイル(160・1キロ)で空振り三振に仕留めた。この日の最速は99・8マイル(160・8キロ)だった。三者凡退にロバーツ監督も拍手。ベンチに戻ってきた佐々木とがっちりと握手した。

 佐々木は日本でのロッテ時代の登板はすべて先発。2軍戦やオープン戦でもリリーフ登板はなかった。今回のIL入り後、治療やリハビリをへて8月14日から3Aで調整。今月21日まで先発で5試合、リリーフで2試合に投げ、1勝1敗、防御率6・10の成績を残した。9日の試合では渡米後最速の161・9キロを計測。同18日と21日の試合では中継ぎで登板し、いずれも無失点に抑えた。

 球速が戻った理由については佐々木は「まずは肩の状態が万全だったのと、フォームをしっかり修正した。今の自分の体で球速を出せる体の使い方、フォームを見つけることができたのが要因」と説明した。

 ポストシーズンへ向けてもリリーフ登板に意欲。「マイナーで2回と、きょう実際にメジャーで投げていい結果は出ている。ポジティブにとらえて、残りの試合で登板を重ねていい準備ができたら」と話した。

 この日は先発のスネルが6回5安打1失点と好投。佐々木は七回のドジャースの攻撃中にブルペンで準備を開始し、大谷の一ゴロ併殺打で攻撃が終わると、駆け足でマウンドへ向かった。「結構、急に。思ったより急だったので緊張してる余裕もなかった。早めには準備していたので、そのまま肩を作ってすぐ行った。切り替え自体はうまくいったかな」と振り返った。

 今後の連投の可能性については「コンディション的にはいけると思う」としたものの「ただ体の(状態の)違いだったり、間隔を開けてるときと、詰まってるときでパフォーマンスが違ってくると思うので、そのこらへんの変化が出たときにどう対応できるか」と課題を挙げた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス