大谷翔平 今季自己最長6回0封快投も逆転サヨナラ負け 敵地熱狂奪三振ショー5連続含む8奪三振
「ダイヤモンドバックス5-4ドジャース」(23日、フェニックス)
ドジャースの大谷翔平投手(31)が敵地フェニックスで行われたダイヤモンドバックスに「1番・投手兼指名打者」で出場。今季最後の登板で復帰後最長の6回を投げて5安打8奪三振無失点の快投をみせたが、救援陣がリードを守り切れず、逆転サヨナラ負けを喫した。打者では3打数無安打1四球。チームの地区優勝マジックは3のままで変わらず、2位・パドレスとは1・5ゲーム差となった。
青く染まった敵地スタンドを熱狂させた。今季最後のリアル二刀流で圧巻の奪三振ショーを披露した。23年秋の右肘手術後、最長の6回を投げきった大谷は「またワンステップ踏めたのはよかった」と、先発が決まっている30日からのワイルドカードシリーズに向けて弾みをつけた。
中6日のマウンドは立ち上がりから安定した投球で四回までに5者連続を含む毎回の8奪三振。「コマンド(制球)よりもスタッフ(球質)の状態がいい。それが結果的にいいピッチングができている要因かなと思う」。最速162・9キロの直球を軸にした配球で長打を1本も許さず、三塁を踏ませなかった。
復帰後最多の91球。連続無失点イニングを16回2/3に伸ばした右腕は本拠地と化した大歓声に「すごい心強いです」と言って、笑みを浮かべた。
三回の守備で時速170キロのライナーを左手首付近に受けるアクシデントを乗り越えての快投。ロバーツ監督は「体力をかなり消耗したと思う。すべてを出し切ってくれた。チームにとって必要だった。ファンタスティックだった」と絶賛した。打者では10試合ぶりの無安打だったが、六回の四球で27試合連続出塁。後続の適時打でシーズン142得点目を記録した。
降板時は4点リード。2勝目の権利が発生したが、9月に入って精彩を欠く救援陣がこの日も崩れて逆転サヨナラ負け。試合後の大谷は「結果が出ていない期間は苦しいと思いますけど、前半はブルペンのおかげで勝った試合もたくさんある」と擁護。「あと少しですけど、みんなで頑張りたい」と、チーム一丸で残り5試合を戦い抜く意気込みを見せた。





