ロバーツ監督「2人分の戦力を失うことになる」大谷翔平5回ノーノー降板の理由を説明「あとは他の投手たちが役割を」
「ドジャース6-9フィリーズ」(16日、ロサンゼルス)
ドジャースが悪夢の逆転負けで3連敗。先発した大谷翔平投手はメジャー最速となる101・7マイル(約163キロ)を計測するなど、5回無安打無失点の圧巻投球。打っては八回に史上6人目となる2年連続50号を放ったが、勝利には結びつかなかった。
5回を無安打無失点に抑えてベンチ前に戻ってきた大谷。第3打席への準備を進める中で、ロバーツ監督から声をかけられた。「六回も行けるか?」と問いかけ大谷の返答は「大丈夫」。お互いに笑みを浮かべた。
だがそれはあくまでも次回登板についての確認。「今後のことを考えての会話だった」と明かしたロバーツ監督は「マウンドに戻る予定はなかった。きょうの登板に関する判断は決めていた」と5回で降板させる決意を固めていた。「我々はこれまでもずっと彼の登板イニング数については一貫した方針を守ってきた。1イニング、2イニング、3、4、5イニングと状況に応じて使い方を決めてきてそれを変えたことはなかった」と説明し、「調子が良かったからと言って『じゃあ六回も行こう』と後から変えるのは違うと思っている。ここで変えるつもりはなかった」と語った。
指揮官としての本音は「もちろん彼にもう一度マウンドに立ってほしいという気持ちはあった」という。だが2度目の右肘手術を受け、次に靱帯を損傷すれば投手復帰は絶望的になると言われている。加えて「彼は二刀流。だからもし私が方針を変えて何かが起きてしまったら2人分の戦力を失うことになる。今年はずっとそのスタンスでやってきたので、今夜もそれを崩すつもりはなかった」。大谷の未来を最大限に考えての起用だった。
「今回は5回がかなりハードな内容だったので、そういう展開になった」とし、「あとは他の投手達がしっかり役割を果たしてくれないといけなかった」と乱調の救援陣にゲキを飛ばした。





