大谷翔平が完全無欠の5回無安打無失点!フィリーズ打線を圧倒→2勝目の権利も消滅 2番手がまさかの大炎上 本拠地大ブーイング
「ドジャース-フィリーズ」(16日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が先発マウンドに上がり、メジャー自己最速タイとなる101・7マイル(約163キロ)を計測するなど5回無安打無失点で降板。完全無欠の投球で2勝目の権利を手にしたが、直後の六回に5連打で一挙5失点を喫して消滅した。
ロートベットと初のバッテリーとなった大谷。初回、先頭のベイリーを低めの100マイルフォーシームで二ゴロに仕留めた。そして打席に迎えたシュワバー。初球にメジャーで自己最速タイとなる101・7マイル(約163キロ)を投じると、以降は変化球を主体にカウント2-2と追い込んだ。最後はスライダーで見逃し三振。ナ・リーグ本塁打王を争う注目の対決で、投手・大谷が真価を見せた。
大谷は6月28日のロイヤルズ戦で101・7マイルを計測しており、シュワバーを打席に迎えて明らかにギアが上がった様子。2死後、ハーパーには四球を与えたが、マーシュを投ゴロに打ち取ってスコアボードにゼロを刻んだ。
二回は第1打席で内野安打で出塁し、二塁へ滑り込んだ際にユニホームのズボンが2カ所破れるアクシデントがあったがそのままマウンドへ。肩で息をしながらも100マイル超を連発し、三者凡退に抑えた。第2打席で三振に倒れ、迎えた三回はストレートで押し込み下位打線から外野フライで2死を奪った。打順が一巡し、ベイダーは三ゴロに斬って序盤3イニングをノーヒットピッチングだ。
四回、シュワバーとの第2Rはカウント2ボールから変化球で立て直し、最後は高めのボールで押し込み左飛。ハーパーは素早く追い込み、低めのカーブで空振り三振に仕留めた。マーシュも低めの変化球で二ゴロに打ち取り、四回も三者凡退イニングとした。
4点の援護をもらい、2勝目の権利がかかる五回のマウンド。先頭を空振り三振に斬り、ケプラーが放った左中間への大飛球はコールがフェンス手前でジャンプしながらキャッチ。大谷も思わずバンザイした。ウィルソンも右飛に打ち取った。
この日はフォームがダイナミックになっており、フォーシームの球威が抜群。68球のうち、160キロ超は21球を数えるなど圧倒的な内容を示した。予定通り5回でマウンドを降りたが、復活どころか進化を印象づけるピッチングだ。
大谷は前回登板となったオリオールズ戦では四回途中無失点。登板予定だったグラスノーが背中の張りを訴えたことで、急きょ、チームのためにマウンドへ上がった。そこから間隔をあけてのマウンドで躍動した。
だが2番手のロブレスキーがまさかの大炎上。1死から3連打を浴びて満塁のピンチを招くと、ハーパーに2点二塁打、マーシュに逆転3ランを浴びて一気に試合をひっくり返されてしまった。





