大谷翔平のライバルが本塁打王争いを語る「ファンにとってはすごくいいこと」 シュワバーが3戦連発53号で4本差独走態勢

 「ドジャース5-6フィリーズ」(15日、ロサンゼルス)

 鮮やかな先制パンチだった。ナ・リーグ本塁打王争いでトップを走るカイル・シュワバー外野手が初回の打席で53号先制ソロを放った。その後の4打席は四球を含むノーヒットに終わったが、チームを勢いづける大きな一発でライバルに4本差をつけて独走態勢。延長戦を制したチームは地区2連覇を達成し、勝利の美酒に酔いしれた。

 試合前のクラブハウス。取材に応じたシュワバーは大谷とのタイトル争いを「ファンにとってはすごくいいことだと思う。応援できる対象があり、盛り上がることができますから」と前置きした後で「自分にとっては、最終的にどうすればチームの勝利に貢献できるかがすべて。もちろんホームランは素晴らしい。一瞬で得点が入るし、2点以上になることもある。でも、状況によっては違うアプローチが求められる場面もある。例えば、四球を選ぶことだったり、ツーストライクまで追い込まれてから粘ることだったり、無死二塁なら次の打者のために三塁へ進める打撃が必要なこともある。結局は、その場の状況で何を求められているかによる。ホームランの話題はファンが選手を応援したり、楽しんだりするにはすごくいいと思う。でも自分としてはチームの勝利のためにベストを尽くすだけなんです」と話した。

 あす16日のドジャースの先発投手は大谷だ。唯一無二の二刀流選手より1つ年上のスラッガーは「彼とは対戦したことがないので楽しみですね。きっと面白いマッチアップになると思う」とニヤリ。「彼が投げるボールは本当にすさまじく、一流の投手だ。こういう対戦をみんなは楽しみにしているですよね?それぞれの投手が個性ある球を投げるのが野球の面白いところ。打者にとっては毎日が新しいチャレンジ。毎日違うタイプの投手と対戦するところにこの競技の素晴らしさがあると思う。常に新しいチャレンジがある」と熱弁を振るった。

 シュワバーは14年ドラフト1巡目、全体4位でカブスに入団。プロ2年目の15年6月にメジャー初昇格を果たし、17年目からメジャーに定着した。21年にナショナルズとレッドソックスでプレーした後、22年にフィリーズへ移籍。その年は46本塁打で初タイトルを獲得した。

 23年に47本塁打、104打点をマークすると、昨季は38本塁打、104打点。低打率、高OPS(出塁率+長打率)が特徴で、メジャー11年目の今季も打率は・244ながらナ・リーグ1位の53本塁打、128打点で2冠を独走しており、OPSは大谷に次ぐ2位の・943(出塁率・371、長打率・572)。

 メジャー通算成績は1280試合、打率・232、337本塁打、780打点、OPS・848(出塁率・347、長打率501)。球宴3回。シルバースラッガー賞1回。

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