敗戦後のクラブハウスで背中を丸めて… ドジャース逆転負けの一因となった新人にロバーツ監督「若い選手は失敗から学んでいくもの」

 「ドジャース3-4カージナルス」(6日、ロサンゼルス)

 ドジャースは三回に大谷翔平投手の39号2ランで一度は逆転に成功したが、救援陣の不調と新人三塁フリーランドの適時失策で逆転負けを喫した。今季8度目の投打同時出場だった大谷は投げては160キロ超を連発し、4回2安打1失点、無四球8奪三振。ナイター明けのデーゲームで超人的パフォーマンスを披露したが、チームは3カード連続勝ち越しを逃した。

 クラブハウスの椅子に座り、背中を丸めてスマホの画面を見つめる姿が痛々しかった。2点を追う九回裏2死二塁の反撃のチャンス。最後の打者となったのは9番フリーランドだった。フルカウントから外角球を打って二ゴロ。万事休した。ネクストサークルでは大谷がスタンバイしていた。

 この日のフリーランドは1点を追う三回無死二塁の場面でバントを試みて三邪飛。次打者大谷の逆転弾でミスはかき消されたが、初球をバントでファウルにした後のプレーにロバーツ監督は「しっかり転がさないといけなかった。そこは本人も分かっているはず」と話した。

 その直前の守備、両軍無得点の三回2死三塁の場面では敵軍1番ドノバンによる不意打ちセーフティースクイズに対応できず、先制点につながった。指揮官が「あのイニングがカギだった」と表現したのは八回2死一、二塁のプレーだ。7番ウォーカーの中前適時打で二塁走者が同点のホームイン。一塁走者の三進を阻止すべく、中堅パヘスの返球を受けたまでは良かったが、打者走者が一塁を蹴ったのを見て二塁へ送球。それが大きくそれて逆転の走者の生還を許してしまった。

 メジャーデビューから6試合目。ロバーツ監督は「ここまで三塁でいい守備をしていると思う」と、ほめ言葉を口にしながら、問題となったプレーには「試合では起こりうること。二塁で走者を刺せると思って投げたのならそこは正しい判断だった。しっかりした送球ができていればよかったんだが」と話した。

 「若い選手にはこういう経験がつきものだし、失敗から学んでいくものだ」。

 指揮官が会見の最後に口にした言葉。23歳ルーキーが成長の糧にしていく。

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