MLB球宴史上初の本塁打競争決着 シュワバー3連発でナ軍勝利 フィリーズ選手61年ぶりのMVP
「米大リーグ・オールスター、ナ・リーグ6-6ア・リーグ(HR競争4-3)」(15日、アトランタ)
ナ・リーグが球宴史上初めて実施された延長戦の新ルール「ホームラン・スイングオフ」で勝利した。六回から途中出場したシュワバー(フィリーズ)が全3スイング柵越えの離れ業を披露し、MVPを獲得した。
両チームの監督に選ばれた3選手が3スイングずつ行う本塁打競争。シュワバーがナ・リーグを指揮するロバーツ監督(ドジャース)から出場の意思確認をされたのは前日のことだった。「聞かれた時は『絶対ない』って答えたんだ。だってその時点で同点になるなんて考えもしなかったからね」。指揮官によると、大谷はメンバーに入れなかったという。
シュワバーは2人目の打者として登場。「少し緊張した。最初のスイングが一番大事だったと思う」。前半戦で30本塁打を記録した左の強打者は圧巻の3連続スタンドイン。1-3と2本を追う展開から一気に逆転し、最終的に4-3でア・リーグに勝利した。
フィリーズの選手が球宴でMVPを獲得するのは61年ぶりの快挙。シュワバーは「本当にうれしい。楽しい夜だった」と静かな口調で言った。





