菊池雄星 7回2失点9Kの好投!いきなり2者連続被弾と嵐の船出→乱闘騒ぎで異様な雰囲気も なおエンゼルスは延長戦の末に敗れる Bエラーで決勝点献上
「エンゼルス2-3アストロズ」(20日、アナハイム)
エンゼルスの菊池雄星投手が先発し、7回2失点、9奪三振と好投するも打線の援護なく、3勝目の権利は得られなかった。チームは延長戦の末に敗れた。
初回、いきなりペーニャに先頭打者アーチを被弾した菊池。さらに続くパレデスにもカウント2ボールからの高めを捉えられスタンドにたたき込まれた。
まさかの2者連続アーチで嵐の船出となった左腕。それでもアルトゥーベらを連続三振に仕留めて初回を切り抜けると、二回は1死からマイヤーズに安打を浴びたが、二盗を阻止するなどしてスコアボードにゼロを刻んだ。
三回は2死からパレデスに安打を浴びたが、続くアルトゥーベを空振り三振。しっかりと立ち直った直後、エンゼルスタジアムが騒然となる事態が発生した。
1死二塁から死球を受けたネトが激高。これにアストロズの先発・ブラウンも激しく応戦。両軍入り乱れての乱闘騒ぎが発生し、本拠地は騒然となった。その後、2死満塁と好機を広げながらもウォードが凡退して無得点に終わった。
それでも菊池は淡々と自分のピッチングに徹し、四回は3者連続三振でこの試合初めて三者凡退イニングを作った。アデルの一発で1点差に迫った五回には2死一、二塁のピンチを招いたが、鮮やかに切り抜けた。
六回も続投した左腕。先頭のアルトゥーベを空振り三振に仕留め、続くディアスも変化球で空振り三振。きっちり三者凡退に斬った。七回も続投し、先頭のウォーカーを一邪飛に仕留めると、マイヤーズを素早く追い込んだ。ここで球数が100球に到達したが中飛に打ち取って2死。ハメルも三ゴロに斬って2イニング連続の三者凡退となった。
直後にルーキーのムーアがメジャー初アーチとなる同点ソロを放って試合を振り出しに。菊地の好投に報いる一撃で、黒星は免れた。しかしチームは延長戦の末に敗戦。バッテリーエラーから決勝点を献上した。
菊池は前回登板で2桁奪三振をマークするも六回途中5失点でKOされていた。球団はこの日、健康上の懸念でワシントン監督の無期限休養を発表。指揮官はスタンドから守る中、勝利を届けることはできなかった。





