ドジャース・大谷翔平 米通算250号 節目飾る復活2発 11戦ぶり出た!先頭24号&衝撃25号
「ドジャース11-5ジャイアンツ」(14日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が「1番・指名打者」で先発し、今季3度目の1試合2本塁打を記録し、メジャー通算250号に到達した。初回に11試合、47打席ぶりとなる24号先頭打者弾で今季自己ワーストのノーアーチ記録を止め、六回にはダメ押しの25号ソロで節目に到達。「6月男」が本領を発揮してチームを勝利に導き、ナ・リーグ西地区首位の座を守った。
大谷が負ければ首位陥落の危機からチームを救った。初回だ。カウント2-1から甘く入ったカットボールを逃さなかった。時速178キロ、飛距離128メートルの高速弾が右中間席に突き刺さった。
2日のメッツ戦を最後に途絶えていた11試合、47打席ぶりの豪快アーチで本拠地を熱狂させた。「だいぶ長いこと打ってないなとは思っていた」。今季自己ワースト記録を止め、安堵(あんど)した表情を見せる。ベンチ前ではひまわりの種シャワーを気持ち良さそうに浴びた。
「やっぱり構えが大事だと思っているので、試合前は重点的にチェックした」。常々、口にしている持論をこの日も実践。7-0の六回の打席は衝撃の一振りだ。フルカウントから見送れば、ボール球の外角カーブをバットの先に乗せて右翼席へ運んだ。
チーム71試合目での25号到達はメジャー8年目で最速。ナ・リーグでは2位のシュワバー(フィリーズ)に3本差をつけ、MLB1位のジャッジ(ヤンキース)とローリー(マリナーズ)に1本差に迫った。
5月30日のヤンキース戦以来、今季3度目の1試合2発でメジャー通算250本に到達。日米通算300号にもあと2本に迫った。「2本とも比較的、いい本塁打でした」と満足感を漂わせた。
今夏の投手復帰を目指す大谷は試合前にブルペンに入り、23球を投げて調整した。すでにライブBP(実戦形式の投球練習)に3度登板。最速156キロを計測している。
投球後の試合出場は体にかかる負荷は大きいはずだが、「2つ同時にやっていくのが通常のスタイル」と意に介さず、「十分に試合で投げられるレベルには近づいてるかなと思います」と自信を見せた。地元記者から球宴(7月15日)前の復帰の可能性を問われると、「どう思いますか?」と逆質問。「まぁ、そんな感じですね」と、7月登板を否定しなかった。
6月は昨季まで最も好調な月だったが、今年は調子が上がっていなかった。試合後のロバーツ監督は「彼が好調だとチーム全体が楽になる」と、その存在の大きさを力説しながら「2本打ったことでまた軌道に乗るのでは」と量産態勢を予言した。
大谷の打撃技術は右肘手術前よりも格段に向上している。進化した二刀流復活が待ち遠しい。





