千賀滉大、無念の緊急降板 一塁カバーで右脚負傷 六回途中77球1安打無失点の快投 防御率1位の座キープ 地元ファン頭抱える
「メッツ4-3ナショナルズ」(12日、ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手が4-0の六回の守備で一塁ベースカバーに走った際に右脚を痛めて緊急降板した。5回2/3、1安打無失点、1四球5三振の好投。7勝目の権利が発生していたが、わずか77球の無念の降板となった。防御率1・47はメジャー全体1位。
本拠地が凍り付いた。六回1死。エイブラムが放った一塁前のゴロ打球を見て千賀が一塁へ走った。一塁アロンソから高めに浮いた送球をジャンプしながら体を伸ばして捕球。しかし、一塁ベースを踏んだ直後に右太ももを抑えて転倒した。苦悶の表情を浮かべ、立ち上がることができない右腕の下へトレーナーが駆け寄った。送球したアロンソは無事を祈るかのように片膝をつき、観客席のファンは頭を抱える様子がアクシデントの衝撃度を物語っていた。
この日の千賀は初回1死から右安打を許した後は無安打ピッチング。二回と五回に四球で走者を背負ったが、後続をきっちり抑えてスコアボードにゼロを並べた。六回の守備で右脚を負傷。しばらく立ち上がることはできなかったが、交代時は自力で歩いてベンチへ。地元ファンからスタンディングオベーションで称えられた。
日本投手ではカブスの今永昇太投手が5月4日のブルワーズ戦の守備で一塁ベースカバーに走った際に左太ももを痛めて緊急降板し、負傷者リスト入り。不運なけがが続いている。
試合はメッツのリリーフ陣が九回に3点を奪われたが、1点差で逃げ切って6連勝を飾った。





