鈴木誠也 今季3度目2発 左翼へ15号&16号 日本選手最多139打点ペース
「タイガース1-6カブス」(7日、デトロイト)
舞い上がった打球の行方を追いながら、カブス・鈴木はゆっくりと走り始めた。5-1で迎えた八回1死。右腕リーの内角低めスイーパーを拾い上げて左翼席へ。今季3度目となる1試合2本塁打。ナ・リーグ中地区首位を快走するチームを引っ張る主砲は、誇らしげにダイヤモンドを一周した。
初回2死では左腕ホルトンの低めチェンジアップをしっかりとすくい上げて、先制の左越え15号ソロ。自身11試合ぶりの一発を放つと、第4打席で16号ソロをたたき込んだ。「修正ポイントを見つけ、冷静にやれているのがいい」と積み重ねてきた打席での経験に自信を示す。ナ・リーグ2位の打点も55に伸ばし「体調とか毎日違うが、その中で何とかいいパフォーマンスができるように意識している」と頼もしい言葉が口を突いた。
仲良しの「弟分」クローアームストロングも17号を放ち「ホームランの話は今、何本だとか聞いたりする」と笑顔で、チームメートと切磋琢磨(せっさたくま)の日々だ。カウンセル監督も「初回から難しい球を打って、誠也が大活躍してくれた」と称賛を惜しまない。日本選手最多の139打点ペースと勢いが止まらない。





