鈴木誠也「適当に振ったら当たった」10戦ぶり10号 大谷に続く4年連続2桁本塁打、日本人選手では2人目
「カブス5-2マーリンズ」(12日、シカゴ)
手応えは抜群だった。五回2死三塁。カブス・鈴木がフルカウントから救援左腕ベネジアーノの速球を捉えると、低い弾道の打球が左中間席へ伸びた。飛距離約126メートルの一発は、10試合ぶりとなる10号2ラン。大谷(ドジャース)に続いて日本選手2人目となる4年連続2桁本塁打に到達した。
両手を上げて万歳し、ダイヤモンドを一周。「フルカウントになる前に打ちたかった。(甘い球に)手が出ませんでしたけれど。適当に振ったら当たった。奇跡じゃないですか。球もたいして見えてないので」と振り返った。
1日のパイレーツ戦で2打席連続本塁打を放って以来、極度の不振に陥った。月間打率は1割台と低迷し、一時は3割近くあった打率も2割4分台まで下がった。それでも苦境脱出へきっかけとなりそうなアーチだった。
同僚のけがの影響で、普段の「指名打者」から3試合連続で「左翼」での出場。「(終了時に)外野にいようがベンチにいようが、それはどっちでもいい」と語る。チームの勝利に貢献し「疲れましたね」と言い残し、球場を後にした。





