佐々木朗希は2勝目ならず 5回途中ワースト5失点で降板 最後に与えた四球が引き金に→バンダが痛恨満塁弾を被弾し同点
「ダイヤモンドバックス-ドジャース」(9日、フェニックス)
ドジャースの佐々木朗希投手が先発し、5回途中でメジャーワーストとなる5失点を喫して降板。2勝目はならなかった。
初回1死からマルテに右翼ポール際へ同点ソロを被弾すると、なおも2死二塁からスアレスに右中間へ2ランを許した。2被弾3失点の立ち上がりにマウンドでぼうぜんの表情を浮かべた右腕。まさかの立ち上がりとなった。
プロ入り初めてとなる中5日の影響か、それとも気温38度、湿度14%と投手にとっては過酷な気象状況のせいか…。ストレートの球速は平均で150キロ台前半と落ち込んだ。
二回も1死から右前打を浴び、ペルドモには右翼へ痛烈なライナーを浴びたが、パヘズが背走して鮮やかにキャッチ。後続も打ち取り、8球でスコアボードにゼロを刻むと、直後に打線が打者一巡の猛攻で一挙5得点のビッグイニング。佐々木は三回のマウンドをわずか6球で三者凡退に抑え、リズムを呼び込んだ。
しかし四回、先頭に浮いたスプリットを捉えられて左翼線へ二塁打を浴びた右腕。グリエルの内野ゴロ間に1点を失い、なおも2死無走者からトーマスに死球を与えるとスタンドからブーイングがわき起こった。
異様な雰囲気となる中、ペルドモにも四球を与えて一、二塁で上位打線へ。ここでプライアー投手コーチがマウンドに向かい、間を取ったが、キャロルの打席でピッチクロック違反と判定されるハプニングも。それでも最後は中飛に打ち取り、切り抜けた。
五回も続投し、マルテを2球で追い込んだが四球で歩かせてしまう。ここでロバーツ監督が出て交代を告げた。その後、バンダは2死満塁のピンチを招き、同点の満塁弾を被弾。試合は振り出しに戻った。
球速もイニングを重ねるごとに徐々にアップしていった佐々木。先発投手事情が苦しい中、移籍後初の奪三振ゼロに終わる厳しい投球となった。