「ブレーブス１－２ドジャース」（２日、アトランタ）

　ドジャースは山本由伸投手の６回１安打無失点の快投で６連勝。貯金を今季最多の「１２」とした。１９９５年５月２日、野茂英雄がメジャーデビューを果たした記念日に日本人投手が躍動した。

　３＆４月のナ・リーグ月間最優秀投手に輝いた山本が真価を発揮した。初回２死からオズーナを四球で歩かせ、オルソンの痛烈なピッチャーライナーが顔面付近を襲ったが間一髪で回避。遊ゴロに仕留めて無失点で立ち上がると、二回は先頭・マーフィーの痛烈なピッチャー返しを鮮やかにキャッチ。敵地がどよめく好プレーで勢いに乗った。

　三回、四回と三者凡退。五回も中軸を連続三振に仕留めた。六回２死からライリーに右中間二塁打を浴び、初めて得点圏に走者を背負ったがオズーを三ゴロに打ち取り先発の責任を果たした。６回１安打無失点で４勝目を手にした。

　防御率は０・９０となり、試合終了時点でＭＬＢ唯一の０点台投手となった山本。この日はフォーシームとカーブでうまく打者を追い込み、有利な状況で打者と勝負した。５回までノーノーの快投を見せるなど、２年目で大きな飛躍を果たした形だ。

　この日は１９９５年に野茂英雄がドジャースでメジャーデビューを果たした記念日。ちょうど３０年となる節目で、山本がマウンドで躍動した。

　打線も山本の好投に奮起。四回にベッツ、フリーマンの連打、Ｔ・ヘルナンデスの四球で満塁とすると、スミスの犠飛で１点を先制した。六回にはベッツのソロで貴重な追加点をたたきだした。

　七回にイェーツがソロを被弾し１点差に迫られた中、試合は九回表の攻撃が始まる前に雨のため１時間１３分の中断となった。それでも試合が再開されると、九回をフィリップスが抑えた。ベンチの山本も満面の笑みを浮かべた。ベッツはグラウンドインタビューで「ウチにはヨシがいる。ヨシがいい投球をしてくれた」と絶賛した。

　これでドジャースは今季２度目の６連勝。貯金を今季最多の「１２」とし、ハイレベルな大混戦を繰り広げているナ・リーグ西地区の首位をガッチリキープした。