山本由伸にヒヤリの連続 オルソンの強烈ピッチャーライナーが顔面に→間一髪で回避 二回は鮮やかキャッチ 敵地がどよめく 6回1安打無失点で4勝目
「ブレーブス1-2ドジャース」(2日、アトランタ)
ドジャースの山本由伸投手が先発し、序盤にヒヤリとする場面があった。イニングをまたいで2者連続で強烈なピッチャーライナーが右腕を襲った。それでもリズムを崩さず、6回1安打無失点の快投で4勝目を手にした。
先頭のバーデューゴを2球で投ゴロに仕留めて最初のアウトを奪った山本。ライリーにも2球で追い込み、4球目のスプリットで見逃し三振に仕留めた。オズーナにはボールが先行したが、しっかりとカウントを立て直した。しかし粘られ、最後はフルカウントからの11球目が外れて四球となった。
そして2死一塁となり、オルソンが放った打球は痛烈なピッチャーライナー。顔面付近に向かってきたが山本は間一髪で回避し、遊ゴロに打ち取った。マウンドを降りる際には表情を変えなかったが、ヒヤリとさせるシーンだった。
そして二回、先頭のマーフィーが放った打球も痛烈なピッチャーライナー。今度は鮮やかにグラブを出してキャッチした右腕。イニングをまたいで2者連続の急襲にやや驚きの表情を浮かべ、敵地がどよめいた。それでもリズムを乱すことなく、後続をきっちりアウトに仕留めて三者凡退とした。
三回は先頭が放った一、二塁間への打球をフリーマンが横っ跳びでキャッチ。山本がベースカバーに入って送球を受け打ち取った。後続を連続三振に仕留め、序盤3回をノーヒットピッチングだ。
1点の援護をもらった四回はライリーを1球で中飛に仕留めたが、オズーナを2打席連続の四球で歩かせてしまった。それでもオルソンを高めのフォーシームで空振り三振。マーフィーも2球で追い込み、インローのフォーシームで見逃し三振に仕留めた。五回も安定感は揺らぐことなく、三者凡退に抑え、5回までノーヒットノーランの快投を見せた。
六回は2死からライリーに右中間二塁打を許し、初めて得点圏に走者を背負った山本。それでもオズーナをしっかりとカーブで三ゴロに打ち取った。6回1安打無失点の快投で防御率は0・90。MLB唯一の0点台となった。
山本は試合前にナ・リーグ投手部門の月間MVPを受賞。この日は野茂英雄が1995年にメジャーデビューを果たした記念日。30年後、同じドジャースのユニホームを身にまとった山本がマウンドで躍動した。
試合はドジャースが1点リードを守り切って今季2度目の6連勝。山本は4勝目を手にした。





