大谷翔平 パパ1号「いい1本になったかな」 愛娘誕生10日「幸せな寝不足」も真美子夫人選曲「ムーンライト伝説」に乗って

 1回、7号となる先頭打者本塁打を放ち、ベンチで迎えられる大谷(提供・共同通信社)
 1回、7号となる先頭打者本塁打を放ち塁を回るドジャース・大谷(共同)
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 「ドジャース15-2マーリンズ」(29日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)がマーリンズ戦で「1番・指名打者」で出場し、1点を追う一回の打席で出場8試合ぶりとなる7号ソロを放った。第1子の誕生発表から10日目。待望の“パパ1号”に「いい1本になった」と笑顔を見せた。試合後は幸せいっぱいの表情で父親になった心境を語り、真美子夫人と愛娘に感謝した。

 自然とほおが緩んだ。試合後、愛娘を語るその表情は、父親のそれだった。試合を欠場し、全力で真美子夫人をサポートした大谷は、病室で誕生したばかりの小さな命を大きな手で抱き上げた時のことを問われると、「温かかったですね。フフフ。予定より大きく生まれてきてくれたので安どというか、健康な状態で生まれてきてくれたのでよかったと思います」。幸せオーラ全開で柔らかな笑みを浮かべた。

 待ちに待った一発だった。1点を先制された直後の一回。22年サイ・ヤング賞右腕アルカンタラの初球、内寄り低めの154キロのツーシームを鋭く振り抜いた。今季自己最速184キロの弾丸ライナーが低い軌道で右翼ブルペンに着弾した。

 待望のパパ1号。「1点取られた後にすぐに追いつけてよかった。(真美子夫人が)出産してからホームランを打ててなかったので、いい1本になったかなと思います」と表情を緩めた。

 この日は球団イベント「ウーマンズ・ナイト」で、妻や恋人が選手の登場曲を選ぶ企画を実施。大谷は真美子夫人がチョイスした人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」の主題歌「ムーンライト伝説」に乗って打席へ向かい、今季2本目となる初回先頭打者アーチをかっ飛ばした。

 MLBの産休制度「父親リスト」を利用して2試合を欠場。復帰後4試合は打率・125(16打数2安打)と精彩を欠いた。新しい生活リズムに「寝不足気味でしたけど、心地のいい寝不足というか、幸せな寝不足だったので、特に苦になることなく球場でも動けたかなと思います」。本拠地では真美子夫人と愛娘がいる病院で時間を過ごしてから球場入りするのが日課になっている。

 チームは今季最多18安打&15得点で大勝。激戦区のナ・リーグ西地区で5日以来となる単独首位に立った。ロバーツ監督は大谷の先頭弾を「大きな流れを作ってくれた」と絶賛し、「父親になってもっと打つだろう。今はバットが振れている。すぐに次の1本が出るよ」と言い切った。

 連続試合安打を4に伸ばした大谷は言った。「基本的にはバランスよく打席に立てている。継続して頑張りたいなと思います」。5月のアーチ量産へ。愛する家族の存在を力に変えて勝利を追い求めていく。

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