大谷翔平“パパ1号”産みの苦しみ「父親リスト」から復帰後打率・125 真美子夫人選曲の登場曲も快音響かず
「ドジャース0-3パイレーツ」(25日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)はパイレーツ戦に「1番・DH」で出場し、4打数無安打に終わった。真美子夫人(28)の第1子出産に伴い登録された「父親リスト」から復帰後は4試合で16打数2安打、打率・125と急ブレーキとなった。チームは昨季新人王のポール・スキーンズ投手(22)を攻略できず、今季ワーストタイの3連敗を喫した。
満員御礼5万3655人が埋めた本拠地スタンドが何度もため息に包まれた。昨季のMVP対新人王。注目の対決で地元ファンの期待に応えられなかった大谷が、凡打のたびに表情に悔しさをにじませた。
得点機は2度あった。0-1の三回1死二塁。甘く入ったスライダーをファウルにし、外角低めのボールになるチェンジアップを打たされて投ゴロに倒れた。0-3の五回2死二塁の打席は、カウント3-1から2球連続でボールになる変化球に手を出して三振を喫した。
この日は球団企画イベント「デート・ナイト」にちなみ、大谷は真美子夫人が選んだ登場曲で打席に入った。場内で流されたのはYESの「Roundabout」。昨年に続き人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の使用曲だったが、快音を響かせることはできなかった。
大谷だけではない。2番ベッツ、5番以降のエドマン、スミス、コンフォート、マンシーも得点機にことごとく凡退。試合後のロバーツ監督は「今夜は必要とされる球の見極めが十分にできていなかった」と苦言を呈し、険しい表情で「全てがうまくかみ合っていない」と語った。
大谷は第1子誕生後の4試合で16打数2安打、打率・125、ノーアーチ。「パパ1号」が期待される中、“産みの苦しみ”を経験している。「われわれは必ず打てるようになる。苦しんでいる選手も自分の形を見つけていくだろう」。大谷ら選手たちの気持ちを指揮官が代弁した。




