「いい兆候だ」ロバーツ監督が絶賛した復活のメイ 闘病支えた美しき妻が見守る中「本当に…本当に最高の気分」生命の危機から685日ぶり復帰

 「ドジャース3-1ブレーブス」(1日、ロサンゼルス)

 23年5月18日以来、685日ぶりとなるメジャーの先発マウンドに立ったドジャースのダスティン・メイ投手。5回1安打1失点の好投に「本当に…本当に最高の気分だった」と振り返った。

 本人がリクエストしたものとは違う登場曲が流れるハプニングもありながら「大丈夫」と言い聞かせてマウンドに上がったメイ。「最初の打者を迎えた時は間違いなく感情があふれ出た」と言いつつも、持ち味をいかんなく発揮した。かつて「悪魔のツーシーム」と称された150キロ台中盤の魔球、右打者から大きく逃げていくスライダーを軸に相手を翻弄した。

 初回は3者連続三振と圧巻投球で立ち上がると、ベンチへ戻る際にはド派手なガッツポーズを繰り出した。二回にベッツの適時失策で1点を失ったものの、最少失点で切り抜けた。150キロ台中盤のツーシーム、さらに強烈な曲がり幅を見せるスイーパーを軸にブレーブス打線を寄せ付けなかったメイ。三回、四回とスコアボードにゼロを並べ、許した安打はわずかに1本だ。

 五回も続投した右腕。先頭を四球で歩かせてしまったが、ケルニックを高めのストレートで空振り三振。2球目がボールと判定された際にはロバーツ監督が怒りをにじませてベンチを飛び出しそうになった。続くアレンを遊ゴロ併殺打に仕留めると、マウンドで吠えた。

 23年に右腕の手術、昨季は食道の手術を受けるなど生命の危機から見事に復活を果たしたメイ。それでも球団は潜在能力に期待して見放すことはなく、オフに1年契約を結んだ。「肩の荷が下りた」と実感を込めた右腕。スタンドでは美しき妻のアメリアさんが見守る中、完全復活を印象づけたマウンドだった。

 ロバーツ監督は「投球内容は非常に良かった。ストライクを投げていたし、うまく感情もコントロールできていた」と絶賛。「5回を投げきったのを見て本当にうれしかった。そしてあの後ももっと投げたいと思っているのはいい兆候だ」と次回登板にも期待を寄せた。

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