菅野智之、MLBデビュー戦は4回2失点 無念の緊急降板で敗戦投手 原因は両手けいれん 最速153キロ
「ブルージェイズ3-1オリオールズ」(30日、トロント)
オリオールズの菅野智之投手が敵地カナダ・トロントで行われた試合でメジャーデビュー。初回に先制点を援護された直後に逆転を許すなど、4回4安打2失点、与四球2、奪三振2で敗戦投手となった。五回の投球直前に両手けいれん発症で無念の緊急降板。日本選手最年長でメジャー初出場の右腕の初星は次回登板以降に持ち越された。
35歳のオールドルーキー。注目の初球は150キロツーシームだった。初回に味方打線の援護点を受けて立ったマウンドだったが、先頭ビシェットにストレートの四球を与える。ゲレロ、サンタンダーを打ち取り、一塁走者をくぎ付けにしたが、4番ヒメネスにカウント0-1からの外角低めスプリットを左中間二塁打にされ、2死二、三塁。メジャー通算261本塁打の5番スプリンガー。1ボールからスイーパーで空振りを奪い、スプリットでファウルを打たせて追い込みながら4球目、外角低めのボール気味のスイーパーを中堅前へ運ばれ、逆転を許した。
二回を3人で片づけ、三回は1死一、二塁のピンチを背負ったが、後続をピシャリ。四回も三者凡退に仕留め、調子を上げてきた中でまさかのアクシデントに見舞われた。
73球を投げてストライク45球、ボール28球。防御率4・50。最速は153キロだった。
菅野は昨オフに巨人から海外FA権を行使してオリオールズと単年1500万ドル(約20億円)で合意。オープン戦では初登板から4登板連続無失点の快投を披露するなど、5試合で2勝1敗、防御率3・00の成績を残し、先発ローテーション入りを果たした。




