１７年から１９年までソフトバンクでプレーした後、母国キューバから亡命してホワイトソックスと契約したオスカー・コラス外野手が事実上の戦力外通告を受けた。２６日、球団が同選手をメジャー登録４０人枠から外したと発表した。

　かつて１５０キロの速球を投げていたことから「キューバの大谷」とも呼ばれたコラスは、プロ入り後は打者に専念。１８歳の時にソフトバンクと契約し、一軍デビュー戦となった１９年８月の西武戦で初打席初本塁打を記録するなど、７試合で打率・２７８を記録して将来の大砲として期待された。ところが、シーズン終了後に失踪。キューバから亡命し、２２年１月にホワイトソックスと契約金２７０万ドル（当時の約３億円）で合意したと報じられた。

　米球界１年目の２２年はマイナーで１１７試合に出場し、打率・３１４、２３本塁打、７９打点をマーク。超有望株として２３年には開幕メンバー入りを果たし、途中出場ながらメジャーデビュー。正右翼手の座を勝ち取ったが、開幕２５試合で打率・２１１、１本塁打、７打点と結果を残せず、マイナー落ち。シーズン後半からメジャー再昇格したが、打率２割を超えるのがやっとの状態で、本塁打も２６３打席で５本に終わった。

　昨季はメジャーでは１３試合の出場にとどまり、３Ａでは１０９試合、打率・２４６、１１本塁打、５１打点、１２盗塁、ＯＰＳ・７３２の成績を残した。