前田健太、先発ローテ“5番手”争いへ メジャー10年目 チーム最年長 タイガースが前ドジャース・フラーティと2年契約正式発表
米大リーグのタイガースは7日(日本時間8日)、ドジャースからFAになっていたジャック・フラーティ投手と2年契約で合意したと発表した。米報道によると、今季年俸は2500万ドル(約38億8000万円)。来季年俸は1000万ドル(約15億5000万円)だが、今季15先発到達で2000万ドル(約31億円)にアップ。また、今季終了後に選手側に来季契約を破棄できる権利があるという。
昨季13勝のフラーティが加わり、タイガースの先発ローテーションは安定が増した。昨季18勝&防御率2・39でサイ・ヤング賞を受賞した左腕タリク・スクバル投手をエースとし、フラーティの後に新加入のメジャー14年目の右腕アレックス・コブ、24歳の有望株リース・オルソン両投手が続く。
注目はチーム最年長、4月で37歳になる前田健太投手の立ち位置だ。23年オフにツインズからFAになり、タイガースと2年2400万ドル(約37億2000万円)で合意。年俸1400万ドル(約21億7000万円)だった昨季は先発の柱として期待されたが、前半戦は16登板、2勝5敗、防御率6・71と振るわず、リリーフへ配置転換された。ロングマンとして12登板、防御率3・86の結果を残したが、ポストシーズンでは登板機会がないまま、シーズンを終えた。
メジャー10年目(22年は右肘手術リハビリのため全休)の今季は開幕からローテ入りが目指すが、大リーグ情報サイト「トレード・ルーマーズ」は前田を「5番手候補」と評価。ライバルに18年ドラフト全体1位の逸材ながらくすぶっているケーシー・マイズ、21年ドラフト全体3位の有望株ジャクソン・ジョーブ、16年ドラフト全体9位のマット・マニングの名前を挙げた。
メジャー通算68勝。日本では広島のエースとして通算97勝をマークし、数多くのタイトルを獲得した。プロ19年目。来季契約を含め、今後の野球人生を左右する可能性が高いシーズンでベテラン右腕がどんな投球を見せるのか注目が集まる。




