大谷翔平 打球速度191キロ衝撃弾 アウトマン「まるで巡航ミサイル。不条理」ロバーツ監督「電撃の一打」

 9回、6号ソロを放つドジャース・大谷(AP=共同)
 9回、6号ソロを放ち、一塁コーチとタッチを交わす大谷(共同)
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 「ナショナルズ1-4ドジャース」(23日、ワシントン)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)が23日(日本時間24日)、ナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場し、九回に2試合連続本塁打となる6号ソロを放った。手応えバッチリの一撃は今季自己最長の137メートル、打球速度は今季メジャー最速の191キロ。現地実況は「ロケット弾」と絶叫し、同僚のアウトマンは「今まであんなの見たことない」と驚きを隠さなかった。

 初見参となった首都ワシントンで、大谷が衝撃の打球を放った。九回、右翼上段にたたき込んだ6号ソロは、映像解析スタットキャストが導入された2015年以降で球団最速となる118・7マイル(約191キロ)の打球速度を計測した。自己最速は119・1マイルだが、大リーグ公式サイトによると大谷の本塁打では最速。会心の当たりに間を置いて駆け出し、雄たけびを上げて一塁コーチとハイタッチを交わした。

 2球目に来た甘いスプリットを逃さなかった。落ちる軌道に合わせて左足を沈め、持ち前のパワーを一気に放出。白球は大きな放物線を描き、右翼フェンスのはるか上を越えた。大谷は打席内で余韻を味わい、打たれた右腕バーンズは振り返ることもせず、下を向いて首をひねっていた。

 チーム内にも衝撃を与えた。代打で八回に決勝打を放ち、グラウンド上でインタビューに答えていたアウトマンは「最後に翔平の本塁打の話をしていいですか?」と自ら切り出し、「まるで巡航ミサイルのような弾道だった。あんなの不条理。あり得ない。今まであんなの見たことがない。すごかった」と少年のように目を輝かせた。

 また、ロバーツ監督は「電撃の一打。誰もがまねできる芸当ではない」と最大級の賛辞を贈り、現地実況は「完全にロケット弾だ!」と絶叫し、大興奮でスタンドの様子を伝えた。

 今季最長タイの8戦連続安打とし、打率・364は両リーグトップをキープ。21日のメッツ戦で松井秀喜を追い抜く日本選手最多のメジャー176本塁打を放ったが、これで今季2度目の2試合連発と量産態勢に突入した。

 本塁打を放った相手はこれで26球団目。残すは古巣・エンゼルス、昨季まではインターリーグでしか対戦することのなかったナ・リーグのマーリンズ、フィリーズ、カージナルスとなり、今季中の全球団制覇が見えてきた。

 驚弾でチームを勝利に導いた大谷は上機嫌。ロッカーに置いていた日本食の弁当を手に食堂へ向かうと、山本と楽しげに会話しながらほお張った。

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