山本由伸に歓喜のビールシャワー 洗濯用のカゴに乗せられシャワールームで「目を閉じろ!」メジャー流の祝福は「あっという間でした」

 初勝利の記念球とこの日のオーダー表を手にするドジャース・山本(撮影・小林信行)
 メジャー初勝利を挙げたドジャース・山本(ロサンゼルス・ドジャース提供)
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 「カブス1-4ドジャース」(6日、シカゴ)

 ドジャースの山本由伸投手がメジャー3試合目の先発マウンドに臨み、5回を無失点に抑えた。試合後のクラブハウスでは大音量の音楽とともにビールシャワーが行われ、チームメートから祝福を受けた。

 グラウンドでのインタビュー後、クラブハウスに戻った山本を待ち受けていたのは仲間の祝福だった。大音量の音楽と歓声が外まで漏れ伝わってくるほど。中では「ビールシャワー」が行われ「あっという間でした。一瞬でした」と山本。メジャースタイルは「噂には聞いていました」とはにかんだ。

 当初はインタビューに向かおうとしていたが、ベッツがクラブハウスに呼んでると球団広報が説明。そこで洗濯用の大きなカートに乗せられ、シャワールームに連れて行かれたという。「目を閉じろ」と指示され、そこから「ビールだけじゃなかったと思います」とビールを含む色んな液体をかけられたという。

 「今も何かが喉にあります」と苦笑いを浮かべた山本。記念球を受け取り「大切にします」と笑った。

 初回、絶体絶命の状況を切り抜けた。いきなり背負った無死満塁のピンチ。それでも前回登板となったカージナルス戦で活用したカーブが威力を発揮した。3者連続三振で鮮やかにスコアボードにゼロを刻んだ。

 二回も2死満塁のピンチを切り抜けた山本。カブス打線はスプリットを振ってくれない状況の中、ストレートとカーブを主体に投球を組み立てた。二回り目に入ると、これまで振ってくれなかったスプリットでも空振りが奪えるようになり、投球の幅が広がった。三、四、五回といずれも三者凡退に抑えた。

 山本は前回登板のカージナルス戦で5回無失点の快投。雨天中断を挟みながらも、続投して勝利投手の権利をつかんだ。リリーフ投手が打たれてしまったことでメジャー初勝利こそ逃したが、自信を手にしたゲームでもあった。

 その勢いを継続して好調のカブス打線を牛耳った右腕。歓喜のビールに酔いしれていた。

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