大谷劇場快幕 打った!走った!ダル撃ち移籍後初安打&初盗塁「なんとか1本出て良かったかな」

 「パドレス2-5ドジャース」(20日、高尺スカイドーム)

 大谷翔平投手(29)、山本由伸投手(25)が新たに加わったドジャースと、ダルビッシュ有投手(37)、松井裕樹投手(28)が所属するパドレスが20日、韓国・ソウルの高尺スカイドームで24年シーズンの開幕戦を迎えた。大谷は「2番・指名打者」で出場し、ダルビッシュと初対戦。三回の第2打席で移籍後初安打となる右前打を放つと、八回には左前へ適時打を運び、今季初打点を記録した。大谷は5打数2安打1打点。試合はドジャースが逆転勝ちした。

 時速181キロの高速打球が低い弾道で右翼に達した。記念すべき移籍後初、結婚後初のヒット。一塁ベースに立った大谷がマッカローコーチとヘルメットをぶつけ合う「ヘッド・バンプ」で喜びを分かち合った。

 打った相手は子どもの頃から見ていた憧れの存在、ダルビッシュだ。日本ハムで背番号「11」を受け継いだ右腕との初対決。初回、遊ゴロに打ち取られた後、三回2死の打席。カウント2-2と追い込まれながら外角高めの153キロシンカーに快音を響かせた。

 「(ダルビッシュには)会釈ぐらいしたかったけど、ピッチクロックで時間がなかったので、塁上からになった。1球1球、気合が入ってたと思いますし、素晴らしい球がきてた。どっちも追い込まれて僕の方が苦しい打席でしたけど、なんとか1本出て良かったかなと思います」

 2死からの出塁。なおも攻撃の手を緩めない。次打者・フリーマンの初球にすかさず二塁を陥れる。ダルビッシュの投球フォームを盗んだ完璧な走り。キャンプ地で取り組んできた走力強化トレの結実。自身初めて開幕戦で盗塁を記録した。

 一塁側スタンドでは真美子夫人が公式戦を初観戦。故郷の岩手からは両親も応援に駆け付けた。初安打と初盗塁。大谷家にとってもうれしい初尽くしの打席となった。

 韓国入り後に出場した親善試合2試合は5打数無安打。前日に球場で行われた自主練習には参加しなかった。「ちょっと体が硬かったんで、構えから違和感があり、そのせいでゾーンがちょっとズレてたのかなと思う。昨日は休んでケアをして、リセットして、今日は良かった」。八回の打席では詰まりながらも左前へ落としてマルチ安打と初打点もマークした。

 昨年9月に右肘を手術。この日が術後初の公式戦だった。「試合に最後まで出て終わった。そういうスタートが切れたというのが一番良かったことじゃないかなと思います」。10年7億ドル(当時の為替レートで約1015億円)のメガ契約。大きな期待を背負ったシーズンで、大谷が悲願のワールドシリーズ制覇に向けて上々のスタートを切った。

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