ダルビッシュ 日本選手最多タイ4度目の開幕投手 大谷翔平と初対決「もちろん楽しみ」

 「オープン戦、マリナーズ3-13パドレス」(11日、ピオリア)

 ドジャースとパドレスがソウルで対戦する開幕シリーズの先発投手が11日(日本時間12日)に発表され、パドレスのダルビッシュ有投手(37)が日本投手最多タイの4度目となる20日の開幕戦に登板することが決まった。昨年9月に右肘手術を受けたドジャースの大谷翔平投手(29)は打者として順調に調整を進め、両者の日米を通じての初対決が開幕戦で実現する見込みだ。

 2年ぶりの大役を語るダルビッシュの表情が喜びに満ちあふれていた。「第1戦を任されるというのは、特に韓国での開催というところですごく特別なことだと思うので、感謝しながらしっかり調整して投げたい」。日本投手では最多タイとなる4度目の開幕投手。9日後の大舞台を思い、気持ちを引き締めた。

 今季からチームの指揮を執るシルト監督から呼ばれたのは4日前だ。「韓国での開催と(28日の)ホーム開幕は監督からしても特別だと思う。その中で最初に選んでいただいたのは本当にうれしかった」。周囲の期待は以前から感じていたようで「何となくは分かってました。結構、前からそれ(開幕戦)を考えながら調整していた」とも言った。

 対戦相手のド軍は同地区に属する最大のライバル。過去11年で地区優勝10回の難敵だ。注目は何と言っても大谷との初対決。昨年3月のWBCではともに侍ジャパンの中心選手として世界一に貢献。日本ハムで同じ背番号「11」をつけた間柄でもある。

 「もちろん楽しみにしてます」。本音をのぞかせたダルビッシュは「ドジャース全体と対戦するのが先。これからベッツや他のいい選手、大谷君もそうですけど、しっかり勉強して試合に臨みたい」と続けた。

 昨季は8月末に右肘炎症で戦線離脱した。投球回数と防御率は21年の移籍後、自己最悪の成績に終わった。オフは自宅のあるサンディエゴでチームのサポートを受けながら自主トレ。エースとして開幕を迎えることに「充実感はすごくあります」と胸を張った。

 この日はマリナーズとのオープン戦で4回、58球を投げて3安打1失点。キャンプ地最終登板はスライダーの感覚が悪い状況で試合をつくり、「シーズンのようなアジャストができた」と満足感を見せた。

 開幕のマウンドは球数が75球に制限される予定。「韓国のファンの方たちの前で投げられるのはすごく特別なことなのでうれしい」。日米通算200勝まで4勝。プロ20年目のシーズンの幕が開く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス