筒香嘉智、好発進 オープン戦初出場で2点適時打 米5年目 マイナ-契約から2年ぶりメジャー昇格目指す

 「オープン戦、ジャイアンツ4-8カブス」(24日、スコッツデール)

 マイナー契約で招待選手としてメジャーキャンプに参加しているジャイアンツの筒香嘉智内野手が六回の守備から一塁で途中出場。2打席目の九回2死二、三塁の好機に2点適時右前打を放った。

 筒香の今季実戦初打席は0-5の七回2死一塁の場面。マイナー右腕に対し、カウント1-1から外角高めのスライダーを空振りして追い込まれた後、内角低めのカーブを引っ掛けて一ゴロに倒れた。

 好機が訪れたのは2打席目、8点を追う九回2死一、三塁の場面だ。プロ6年目のマイナー右腕カチマーとの対戦は初球、甘く入ったスライダーを空振り。その間に一塁走者が二塁に進み、チャンスが広がる。2球目、見送った外角直球をストライクと判定され、続く高めに浮いた変化球をファウル。そこから3球連続でボールを見極めてフルカウントとした後、内角直球を振り抜き、右前へはじき返した。一、二塁間を破った鋭いゴロ打球が敵軍の二塁手のグラブの先を抜ける間に2走者が生還。後続に2点本塁打が飛び出し、自らもホームを踏んだ。

 筒香は19年オフにDeNAからポスティングシステムを使ってレイズと2年1200万ドル(約18億円)で合意。しかし、2シーズンで77試合、打率・187、8本塁打と結果を残せず、2年目の途中に戦力外となり、その後はドジャースとパイレーツを渡り歩いた。

 昨季はレンジャーズとマイナー契約を結び、51試合の出場で打率・249、6本塁打、33打点、OPS・812をマークするもメジャー昇格ならず。6月に自ら契約解除を申し出て8月に独立リーグへ移籍し、同中旬にジャイアンツとマイナー契約で合意した。2Aと3Aでプレーしたが、9月末の試合で死球を左手に受けて骨折する不運もあり、米球界移籍後初めてメジャーでプレーすることなく、シーズンを終えた。

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