米国野球殿堂は２３日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、レンジャーズなどで通算３１６６安打を放ったエイドリアン・ベルトレ氏（４４）、ツインズの捕手で３度の首位打者に輝いたジョー・マウアー氏（４０）、ロッキーズ一筋で通算２５１９安打、３６９本塁打をマークしたトッド・ヘルトン氏（５０）が選ばれた。殿堂入りは全米野球記者協会に１０年以上在籍する記者による投票で７５％以上の得票が必要。

　米大リーグ通算３０８９安打で、マリナーズなどで活躍したイチロー氏は、来年米国殿堂入りの資格を得て、１年目での選出が確実視される。選ばれれば日本人初の偉業で、史上２人目となる満票で選出されるかも注目される。野手で殿堂入りするには３０００安打や５００本塁打などが目安とされる。イチロー氏は０１年にメジャーデビュー。２００４年にシーズン２６２安打の大リーグ記録を樹立し、１６年に４２歳で通算３０００安打に到達した。１９年に現役を引退し、５年を経て資格を得られるため、２５年からが対象となる。過去に満票で選出されたのは歴代最多６５２セーブで１９年に選ばれたマリアノ・リベラ氏のみ。日本勢はこれまで野茂英雄氏と松井秀喜氏が候補入りし、落選している。