藤浪晋太郎、乱調2四球1失点も5ホールド目 また1死降板で悔しさにじませる チームはサヨナラ負け
「アストロズ2-1オリオールズ」(20日、ヒューストン)
オリオールズの藤浪晋太郎投手は1点リードの八回から3番手で登板し、ボール先行の投球で1/3回、2四球1失点。走者2人を残して降板した時点でリードを保っていため、5ホールド目を手にしたが、2登板連続失点で防御率は7・31となった。チームはサヨナラ負け。
前回18日の同カードで3失点を喫し、9月8登板目で初めて失点を記録した藤浪。中1日となったこの日のマウンドは1点リードの大事な場面だった。しかし、先頭で迎えた代打アルバレスを4球連続ボールで歩かせてしまう。すかさず、ベンチからホルト投手コーチが鎌田通訳とともにマウンドを訪れ、気持ちを落ち着かせた。藤浪は深呼吸し、同コーチの言葉に何度もうなずいた。
修正力を発揮したいところだったが、続く左のシングルトンにも2球連続で投じたカットボールが外角に抜けてツーボール。ファウルを挟み、150キロのスプリットで二直に打ち取ったが、巧打者アルトゥーベにはカットボール、スイーパー、直球が大きく外れ、ふたたび、ストレートの四球。すかさずハイド監督がベンチを飛び出し、交代を告げられた。
2登板連続の乱調で1死しか奪えず、走者2人を残しての降板。12球のうち10球がボール。1登板複数四球は8月9日のアストロズ戦以来、18登板ぶりだ。マウンドを降りる藤浪は口を真一文字に結び、悔しさをにじませた。
4番手のボウマンがペーニャに右中間フェンス直撃の適時二塁打を浴びて同点に追いつかれる。藤浪に2試合連続の失点が記録されたが、8月6日のメッツ戦以来のホールドがついた。チームは同点の九回にクーロムが1死三塁から途中出場のデュボンに適時打を許し、サヨナラ負けを喫した。




