大谷翔平の右脇腹けが長期化 指揮官が本音「もどかしい」 出場可否は選手の感覚重視を強調
「マリナーズ-エンゼルス」(12日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手が9試合連続でスタメンを外れた。試合前に取材に応じたネビン監督が、長期化の様相を呈している同投手の状況や自身の気持ちを明かした。
「きょうのショウヘイの様子はいかがですか?」
すっかり恒例となった監督会見での最初の質問。すでに9戦連続スタメン外が発表された大谷について地元局の女性レポーターが笑いながら指揮官に聞くと、報道陣からも笑いが起こった。
ネビン監督は「彼を入れずにラインアップを書いた。彼が球場に来て、行けると言ってくれば、彼を入れるつもりだ。しかし、現時点ではまだ少し何かを感じているようだ。私としてはあと2日ほど休んでいいと言いたい気持ちはある。ただ、彼が明日ここに来て、いい状態だと言えば、出場させる」と、出場の可否は選手の感覚を重視していることあらためて説明。「最初はだれも大きな問題とは思わなかった。彼も1、2日すれば行けると思うと言っていた。だから、私もみなさんにそう伝えた。思っていた以上に長引いているが、復帰は近いと思う」とも話した。
指揮官は大谷が出場できない状況に「もどかしさはある」と本音。「特にホームゲームは彼を見るためにたくさんのファンがやってくる。そのもどかしさは間違いなくある」と、球場に足を運ぶファンの気持ちを思いやった。
大谷は4日の試合前にフリー打撃を行った際に右脇腹に張りを訴えて予定されていたスタメン出場を回避した。5日の試合後に明らかになった検査結果についてネビン監督は「ほんの少しの炎症がある。けがというほどのことではない」と軽症を強調。前日11日には一度は「2番・指名打者」で出場することが発表されたが、試合開始2時間半前にスタメンから外された。
大谷はここまで投打同時出場23試合を含む、チーム最多の135試合に出場し、ア・リーグ最多の44本塁打、同4位の打率・304&95打点、20盗塁をマーク。本塁打数は2位のロベルト(ホワイトソックス)に9本差をつけてキングを独走し、打点部門は1位のタッカー(アストロズ)を8差で追っている。
▽エンゼルスのラインアップ
1番・一塁 シャヌエル 打率・275 0本塁打 3打点 OPS・702
2番・遊撃 ネト 打率・237 8本塁打 30打点 OPS・719
3番・三塁 ムスタカス 打率・254 12本塁打 47打点 OPS・708
4番・捕手 オハピー 打率・242 10本塁打 22打点 OPS・820
5番・二塁 エスコバー 打率・232 6本塁打 28打点 OPS・642
6番・DH タイス 打率・219 9本塁打 31打点 OPS・671
7番・左翼 グリチャク 打率・269 14本塁打 41打点 OPS・780
8番・中堅 フィリップス打率・188 1本塁打 4打点 OPS・597
9番・右翼 アダムス 打率・160 0本塁打 1打点 OPS・314
投手 サンドバル 7勝12敗 防御率4・31





