メッツ・千賀 メジャー1年目10勝 日本選手マエケン以来8人目「うれしい」

 「カージナルス2-13メッツ」(19日、セントルイス)

 メッツの千賀滉大投手(30)がカージナルス戦に先発し、7回2安打1失点と好投。ソロ本塁打のみの失点と、堂々の内容で10勝目を手にした。メジャー1年目での2桁勝利到達は、2016年にドジャースで記録した前田(ツインズ)以来、日本選手で8人目。野茂やダルビッシュらと肩を並べ「一つの目標ではあったのでまずはうれしい」と満足感がにじんだ。

 立ち上がりから直球が93マイル(約150キロ)前後と好調時より2マイルほど遅かった。活路を見いだしたのがカットボールで、今季投球に占める割合が約24%だった変化球を約36%の35球で投じた。二回無死一塁からの併殺打、三者凡退だった三回の打者3人への決め球はいずれもカットボール。「本当に信じている球の一つ。投げたいところに放れた」と胸を張った。

 プレーオフ進出争いから脱落し、シャーザー、バーランダーのエース格2人がトレードで抜けたチームで2桁勝利に一番乗り。ショーウォルター監督は「彼は非常に安定している」とエース格の働きにご満悦だった。

 次回登板は25日のエンゼルス戦が見込まれ、大谷と初対戦の可能性がある。「周りが言うだけでそんなに変わらない」と雑念を封じ、勝利だけを目指す。

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