オリオールズ・藤浪プロ初S 日米通算11年233試合目 「自分はストライク投げるだけ」
「マリナーズ3-5オリオールズ」(13日、シアトル)
オリオールズの藤浪晋太郎投手(29)がマリナーズ戦で5-3の延長十回から6番手で登板し、1回無安打無失点。日米通算11年、233試合目(日本189試合、米国44試合)でプロ初セーブを記録した。今季成績は5勝8敗1セーブ、防御率7・99。チームは2試合連続となる延長戦勝利で貯金28とし、ア・リーグ最高勝率で地区首位の座を堅守した。
4万4618人が詰めかけた敵地に響きわたる「フリオ・コール」を黙らせた。オリオールズ・藤浪がマウンド上で右こぶしをグッと固めて、渾身(こんしん)のガッツポーズを繰り出す。会心の投球で手にした初セーブ。「もちろん、うれしいですけど、特別そんなにすごい欲しかったというわけではないですね」。充実感に満ちた表情とは対照的に淡泊な言葉がいかにも藤浪らしかった。
4試合ぶりのマウンドは2点リードの延長十回。無死二塁からのタイブレークで、先頭打者にいきなり3球連続ボールとなった。しかし、ここで崩れないのが今の藤浪だ。
「テンパってたわけではなかった。体が開き気味かなと思ったので、そこだけですね」
マウンド上で左肩の開きを修正。162・5キロの直球を真ん中に投げ込み、ストライクを奪うと次も163キロでファウルを打たせる。最後は真ん中への161キロで空振り三振。「(捕手の)マキャンがいい間を取ってくれたんで落ち着けて、頭の中を整理した感じですかね」。タイムを要求してマウンドに駆け寄ってくれた相棒に感謝した。
試練は続く。次打者への初球が暴投になって1死三塁。それでも背番号14に動揺はない。162・4キロ直球で押し込んで左飛に仕留めると、大歓声を浴びて打席に立った主砲、フリオ・ロドリゲスを162・8キロの外角球で遊ゴロに斬った。
「2点ありますからね。言ってしまえば、一発打たれても同点。自分はストライクを投げるだけだと思って投げてました」。言葉の端々から感じられる自信とゆとり。敵地がため息に包まれる中、藤浪は捕手と抱き合い、勝利を喜んだ。
今季44試合に登板して防御率7・99。しかし、6月28日以降の19登板は3・38と安定している。リーグ最弱のアスレチックスからオ軍へトレードされたのは上昇気流に乗り始めた7月19日だ。
「優勝を争ってるチームとそうでないチームではかかってくるプレッシャーは違うんですけど、やることは変わらない。バッターを抑える、ストライクを投げる、チームが変わったからって特別してることはない」
リーグ最強軍団で、藤浪が日増しに存在感を高めている。





