「エンゼルス－ツインズ」（２１日、アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「３番・投手兼指名打者」で出場し、投手としては６回２安打１失点、与四死球４、奪三振９と好投したが、６勝目はならなかった。打者では初回に中前打。同点の六回２死二塁の好機には開幕戦以来となる申告敬遠を受け、本拠地にブーイングが起こった。

　今季１０度目の投打同時出場。初回のマウンドは先頭を四球で歩かせるもコレアを遊ゴロ併殺。３番キリロフからカットボールで空振り三振に仕留めた。

　二回も先頭を四球で出し、２死から暴投で得点圏に走者を進めたが、７番カストロをカットボールで空振り三振に斬って無失点に抑えた。

　悔しい１球は三回だ。２死からこの日３個目の四球で走者を背負うと、コレアをカウント１－２と追い込みながら外角スイーパーを狙い打たれて右中間適時二塁打。先制点を許した。

　過去４試合はいずれも被弾している大谷だが、この日許した長打は１本だけ。四回は２者連続空振り三振を含む三者凡退。ウルシェラの犠飛で同点に追いついた後の五回は先頭に左前へ運ばれたが、次打者を三ゴロ併殺。死球後は圧巻の４者連続三振で６回を投げ切った。９９球を投げてストライクは６２球。最速は１６０キロだった。

　打者では初回１死一塁の場面で内角直球に詰まりながら中前打を放って好機拡大。しかし、後続が倒れて先制点ならず。同点の五回２死二塁の打席は３月３０日の開幕戦以来となる申告敬遠。２戦連発１２号を期待した地元ファンのブーイングのなか、一塁へ歩いた。勝ち越し機を演出したが、レンフローは空振り三振に倒れた。