藤浪晋太郎、MLB初勝利懸けて16日登板 高い空振り率と与四球率 球宴投手ら復帰で先発再編の可能性

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手が15日(日本時間16日午前5時7分開始予定)のメッツ戦でメジャー初勝利を懸けて3度目の先発のマウンドに立つ。

 藤浪はここまで2試合に登板。デビュー戦となった1日(同2日)のエンゼルス戦は打者・大谷と10年ぶりの対戦が注目を集めるなか、二回までパーフェクトに抑えながら三回に5長短打と3四球で計8失点。球団が日本の登板間隔を考慮して中6日でマウンドに上がった8日(同9日)のレイズ戦では三回2死まで完全試合を記録しながら以降は3安打5四死球で計5失点。自身2連敗で防御率17・55とした。

 四球から崩れる悪い癖はオープン戦から変わっておらず、5登板、18回2/3を投げて18四死球。それでもエマーソン投手コーチは「フジはストライクを投げる能力がある」と言い続け、投球フォームを安定させるべく、踏み込み足(右足)の着地からリリースまでの一連の動作を徹底指導してきた。

 2連敗の原因が制球難にあるのは明白だが、その一方で高い空振り率も数字に表れている。サンプルとしては少ないが、決め球のスプリットは平均149キロを計時し、空振り率は64・7%、フォーシームは同156キロ、35%をマーク。2球種に限れば、現在、メジャー1位の防御率0・47の大谷の空振り率を上回っている。

 アスレチックスは14日のメッツ戦に大敗し、シーズンの戦績は3勝11敗。メジャー30球団最下位に低迷している。ここまで先発した6人の成績は0勝7敗、防御率10・22の惨状だ。しかし、傘下3Aではともに開幕直前に負傷者リスト入りした昨季8勝、球宴にも選出されたエース格のブラックバーンとローテーション候補のルシンスキーが実戦復帰。さらに超有望右腕ミラーが快投しており、先発陣の再編に着手する可能性が十分にある。

 フォーストGMによると、藤浪の中6日の先頭登板は3回をめどとしており、体調を見ながら登板間隔を縮めていく方針。3度目のマウンドは藤浪にとって大きな意味を持つことになりそうだ。

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