トラウト 大谷移籍阻止に全力「引き留める努力する」 WBC決勝での三振「エグい球投げてきた」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスのマイク・トラウト外野手が26日(日本時間27日)、米国代表の主将として出場したWBC後、チームに復帰。ドジャースとのオープン戦に「2番・中堅」で出場し、2月27日のジャイアンツとのオープン戦以来約1カ月ぶりに、日本代表の3大会ぶり世界一に貢献した大谷翔平投手とラインアップに名を連ねた。

 試合前のベンチで何度も笑顔を見せた。米国が初優勝した17年の第4回大会に参加しなかったことを後悔し、志願して出場した今大会。決勝でこそ日本に惜敗し、連覇を逃したが、トラウトは「間違いなく、信じられないような素晴らしい経験だった。高校時代を思い出した。野球人生最高の経験の一つになるだろうね」と言った。

 日本との決勝では1点ビハインドの九回2死の場面で守護神、大谷と夢の対決が実現。フルカウントから外角スライダーに空振り三振を喫し、最後の打者になった。ずっとスプリットを意識していたことを明かし、「楽しい戦いだった。カウント3-2からエグいボールを投げてきた。その前の速球も空振りした。間違いなくいいピッチャーだよ」と言って笑った。

 日本に敗れた直後は「彼が第1ラウンドを制した。僕たちは戻ってくる」と次回大会への出場意欲を見せたトラウト。この日は、試合後の帰りのバスからネビン監督にショートメッセージを送信。「こういう試合をしたい。こういう雰囲気の中でプレーしたい。プレーオフに行きたい気持ちになった」とつづったことを告白した。

 クラブハウスでは大谷とハグを交わし、再会を喜び合った。「彼には特別な才能がある。素晴らしいものを持っている」。今季終了後にFAになる二刀流。19年から30年まで12年4億2650万ドル(約560億円)のメジャー史上最大の契約を結んでいるトラウトは「どうなるか分からないが、僕は常に彼をここに引き留める努力をするよ」と、改めて他球団への移籍を阻止する姿勢を見せた。

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