藤浪 年俸総額5・5億円は過小評価?アスレチックス1年契約 阪神譲渡金は1・1億円

 阪神からポスティングシステムを利用してアスレチックスと1年契約で合意した藤浪晋太郎投手(28)の契約内容が、年俸325万ドル(約4億2000万円)プラス出来高100万ドル(約1億3000万円)であることが12日、分かった。米球界関係者が明かした。週明けに身体検査を行い、本拠地で入団会見を行う予定だという。

 藤浪の契約内容が明らかになった。年俸と出来高を合わせた額は425万ドル(約5億5000万円)。登板数や投球回数に応じたものとみられる出来高は全項目をクリアすれば、昨季の推定年俸4900万円から5億円増し、10倍以上の高額となる。アスレチックスが阪神に支払う譲渡金は最大で85万ドル(約1億1000万円)だ。

 90年代半ばに緊縮財政に方針転換したアスレチックスの今季の総年俸は、メジャー30球団最低の2550万ドル(1月12日現在)。藤浪の年俸325万ドルはチーム最高年俸700万ドル(約9億1000万円)の救援投手メイらに続く5番目にあたり、韓国リーグ4年で53勝を挙げ、5年ぶりに米球界に復帰する34歳右腕ルチンスキーの300万ドル(約3億9000万円)とほぼ同額。藤浪とルチンスキーはともにローテーション入りが確実なアービン、ブラックバーンに続く先発の柱として期待されており、チームの物差しでは適正評価額と言っていい。

 しかし、最低保証年俸が72万ドル(約9400万円)、昨季開幕時の平均年俸が441万ドル(約5億7000万円)のメジャーの世界では藤浪の年俸は決して高いとは言えない。2桁勝利を挙げる投手の年俸の相場は1500万ドル(約19億5000万円)だ。週明けに本拠地のオークランドで身体検査を受け、入団会見に臨む予定の藤浪。アスレチックスのバッテリー組のキャンプインは2月15日に決まった。オープン戦、公式戦で快投を披露し、過小評価だったと言われるような成績を残せるか。

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