イチローさん「信じられない」球団殿堂入り会見「結果で黙らせる快感を僕は知っている」

 球団殿堂入りの記者会見を行ったイチロー氏(撮影・小林信行)
 グリフィーJr氏と再会して笑顔を見せるイチロー氏(撮影・小林信行)
 グリフィーJr氏と再会して笑顔を見せるイチロー氏(撮影・小林信行)
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 通算3089本もの安打を放ち、数々の安打記録を打ち立てたイチローさん(48、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が26日(日本時間27日)、本拠地T-モバイルパークで球団殿堂入りの記者会見を行った。

 マリナーズではメジャー1年目の01年から12年途中までと、18、19年の現役最後の2シーズンをプレーしたイチローさん。01年に新人王とMVPをW受賞し首位打者と盗塁王なども獲得。04年には年間262安打のメジャー記録を樹立し、10年連続ゴールドグラブ&球宴出場など、数え切れない功績を称えられて球団殿堂入りに開口一番、「生きてたら何が起こるかわからないということですね」。続けて「おそらく、だれも想像していなかったですし、僕自身もきょうこの舞台にいること、どのタイミングでも想像できなかったですよね」と、謙虚に話した。

 マリナーズが特別な球団になったことには「僕はフリーエージェントでシアトルに来たわけではなくて、当時のポスティングシステムでマリナーズが交渉の権利を獲得してくれたわけですけど、説明できない縁があるというか、もちろん、マリナーズでプレーしたかった、(オリックス時代の)99年にキャンプに参加して馴染みもあったこともあって特別な感情はありましたけど、やっぱり、僕に機会を与えてくれて、それに応えたい自分がいて、時間とともに関係性つくられた、そんな関係だと思っています」と説明した。

 「そのことをよく思い出す」。そう言って挙げたのが外見で判断する周囲の目だ。「とにかく、小さいころから体が細かったこと、野球選手としては大きくなかったこと、が、僕の中で邪魔してたわけではなくて、第三者が見た時に必ず、細すぎて無理だろう、って。小学生のころ、中学生も、高校行った時も、プロ行った時も、メジャーに行く時もずっとそれとの戦いだった」としみじみ。「小さいころからのそういうストーリーが僕の中にあるので、ただ、そういう声を結果で黙らせる快感を僕は知っているので、その積み重ねが今ここにある僕だっていう、そういう感覚ですね」と、反骨精神でプレーしてきた野球人生を振り返った。

 球団10人目の栄誉。ケン・グリフィーJr.、ランディ・ジョンソンらそうそうたる選手らと同じ舞台に立ったことには「いやあ、信じられないです、それは」とイチローさん。会見前にベンチでグリフィーJr.と久しぶりに再会したことを思い返し、「やっぱり輝いてるし、スターはスターだって、ジュニア(グリフィーの愛称)を見るといつもそう思うし、同じ舞台とは僕はとても思わないですけど、僕なりのアプローチでこれからもマリナーズの力になれるように頑張りたいと思います」と気持ちを新たにした。

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