大谷 2年連続20号 技あり超低空弾でゴジラ以来日本選手2人目快挙

 「ブレーブス7-2エンゼルス」(23日、カンバーランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)はアトランタでのブレーブス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、1-7の五回に2年連続の20号となるソロ本塁打を放った。日本選手の2年連続20本塁打は09、10年の松井秀(ヤンキース)以来2人目。三回にも右前打を放ち、4打数2安打1打点をマークした。

 10勝目を逃した登板翌日に大谷が後半戦初めてのアーチで節目に到達した。新型コロナウイルスで60試合に短縮された2020年を除けば、4シーズンで3度目の20本塁打。チームは苦しくても「二刀流」の大谷だけは別格だ。

 対応力から生まれた一発だった。五回、チェンジアップに腰がやや引けたが、バットのヘッドを少し遅らせて捉えると、低いライナーが右翼席の最前列へ飛び込んだ。

 「投手の攻めも含めてしっかりした野球をしている」とブレーブスのバッテリーを称賛していた大谷。この試合でナ・リーグ単独トップの12勝目を挙げた右腕ライトの球をしっかり見極め、2ボール2ストライクからの5球目を仕留めた。

 しかし、9試合ぶりの本塁打も勝利に結びつかない。ネビン監督代行が大谷の本塁打の直後に球審に猛抗議し退場処分を受けた。四回に2番手ウォーレンが2ランを被弾する前のハーフスイングをストライクと判定されなかったことに鬱憤(うっぷん)を溜め込み、大谷とハイタッチした後、球審に詰め寄って暴言を吐いた。

 これで反撃ムードもぶち壊し。後味の悪い敗戦でチームは5連敗を喫し、借金は今季最多の16となった。大谷の孤軍奮闘が続く。

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