「ア・リーグ地区シリーズ・第４戦、ホワイトソックス１－１０アストロズ」（１２日、シカゴ）

　アストロズ（西地区１位）がホワイトソックス（中地区１位）に逆転勝ちでシリーズを３勝１敗とし、ア・リーグ優勝決定シリーズに進出した。同シリーズではレイズ（東地区１位）を３勝１敗で下したレッドソックス（東地区２位）と激突する。

　試合は、ホワイトソックスが二回にシーツの中越えソロで先制。しかし、アストロズは三回２死満塁の絶好機にコレアの２点適時二塁打で逆転に成功すると、四回にも２本の適時打で３点を加えて主導権を握った。九回にはアルテューベが敵地ファンにブーイングを浴びながらダメ押し３ラン。投げては５人の継投でホワイトソックス打線を１点に抑えて大勝した。

　アストロズはワールドチャンピオンになった１７年から５年連続でリーグ優勝決定シリーズ進出。次シリーズでは１８年のリーグ優勝決定シリーズ以来、３年ぶりにプレーオフでレッドソックスと顔を合わせる。１８年にレッドソックスの指揮官に就任したコーラ監督は、１７年までベンチコーチを務めたアストロズでサイン盗みに深く関与したとして１年間の出場停止処分を受けて一度は解任された経緯があり、“因縁”の対決となる。

　ホワイトソックスは７７歳のラルーサ監督が１１年にカージナルスを率いて以来１０年ぶりに現場復帰、１９７９～８６年まで指揮した古巣での３５年ぶり監督復帰で大きな話題に。自身は監督歴代２位の２８２１勝を挙げ、チームを１３年ぶりの地区優勝に導き、プレーオフでも注目されていた。