レンジャーズ・有原 大谷斬り!日ハム時代同僚と初対決 2打席無安打で2勝目

 試合後のオンライン会見で大谷との初対決を振り返る有原
 エンゼルス戦に先発し、6回途中まで無失点で2勝目を挙げたレンジャーズ・有原(AP=共同)
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 「エンゼルス4-6レンジャーズ」(19日、アナハイム)

 米大リーグ、レンジャーズの有原航平投手(28)が19日(日本時間20日)、エンゼルス戦に先発し、5回2/3を2安打無失点で2勝目(1敗)を挙げた。「2番・DH」での出場で、日本ハムで16~18年にチームメートだった大谷翔平投手(26)に対しては2打席無安打に抑えるなど、三塁を踏ませない安定した投球を披露。77球、2登板連続無失点で2連勝。防御率を2・21とした。大谷は4打数無安打2三振だった。

 あえて相手の顔を見ないで、捕手のミットに全神経を集中させた。大リーグの舞台で実現した大谷との初対決。「本当にすごいスイングも速いですし、雰囲気もあるので、なんとか抑えられて良かったなというのが今の気持ちです」。試合後のリモート会見。2勝目を手にした有原が安どの表情を浮かべた。

 日本ハム時代の同僚を打席に迎えたのは初回、無死一塁だ。カウント2-1から「思い描いたボールではなかった」というカットボールで一ゴロ併殺。「すごくほっとした」。そこから波に乗った。

 五回まで1安打ピッチング。一度だけヒヤリとしたのは四回、大谷の打席だ。高めに浮いたチェンジアップをセンター方向へ運ばれた。飛距離122メートル。フェンスを越えようとする飛球を、元巨人の中堅・ガルシアがジャンピングキャッチ。「『行くな』という思いで見てて、(ガルシアが)いいプレーをしてくれたのですごくうれしかった」。マウンド上でグラブを叩き、美技に感謝した。

 7つの球種を駆使し、持ち味の制球力と緩急で敵を翻ろう。トラウトから2打席連続空振り三振を奪い、「自信になります」と胸を張った有原を、敵将マドン監督は「彼は自分の投球をよく知っている。職人だ。興味深い」と絶賛した。

 中4日の登板間隔で2戦連続無失点勝利。それでも試合後は六回2死から四球と単打で降板したことを挙げ、「ちょっと悔しさが残るので次はビシッと終えて代われるようにしたい」と有原。次戦はクオリティスタート(6回以上、自責3以下)で3連勝を目指す。

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