大谷翔平 3回途中5失点も問題なし!最速159キロ 多投したカーブに手応え「良かった」

 「オープン戦、ホワイトソックス6-5エンゼルス」(13日、グレンデール)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)がオープン戦2度目の先発で3回途中6安打5失点、1四球4奪三振だった。5日の同初登板から中7日のマウンドはカーブを多投する配球で58球を投げ、最速は159キロだった。

 1週間の登板間に3試合に指名打者で出場し、2度のブルペン投球などで調整して臨んだこの日のマウンド。一回、先頭アンダーソンにツーボールからストライクを取りに行った直球150キロを右中間二塁打にされたが、そこからギアを上げた。続くグランダルを156キロ直球で押し込んで二飛。昨季MVPの3番アブレイユには156キロ直球と122キロカーブでストライクを取って追い込み、カウント1-2から6球目、ワンバウンドになる143キロスプリットでバットに空を切らせた。4番モンカドに対しては、初球カーブが外れたが、156キロ直球、142キロスプリット、135キロスライダーで3球連続空振りを奪って三振に斬った。

 二回はカーブを多投した。先頭ヒメネスには4球のうち2球がカーブで最後は148キロ直球で二飛。6番ロバートには初球、高めに浮いて甘く入ったカーブを左越え本塁打され、続くイートンには高めに浮いた153キロ直球を痛打されて中越え二塁打。8番メルセデスにはツーボールから2球連続カーブでストライクを取って追い込みながら、140キロスプリット、158キロ直球が外れて四球を与えた。9番ガルシアにはフルカウントから投じたカーブを一塁手後方に落とされ、ピンチを広げた。

 1死満塁。アンダーソンをスライダーとカーブで追い込んだまでは良かったが、決めにいったスプリットが高く浮いて左前適時打。続くグランダルをフルカウントからスプリットで空振り三振を奪ったところで1イニングの予定投球数を超えたため、特別ルールで一旦、マウンドを降りた。2番手投手が押し出し四球と2点適時打で走者3人を還し、大谷に失点5がついた。

 三回は先頭打者に初球153キロ直球を左翼線二塁打にされ、三盗を決められて無死三塁。ふたたび窮地に陥ったが、イートンをカウント3-1から二ゴロ。メルセデスには130キロ台のスライダー、120キロ台のカーブ、そして、この日最速の159キロ直球を織り交ぜ、フルカウントから8球目、127キロカーブで空振り三振。この時点で58球。予定された3回を投げ切ることができずに降板した。

 降板後の大谷はこの日は意図的にカーブを多く投げたことを明かし、「去年や2018年よりちょっと速い感じのイメージで投げている」と説明。「打たれているのは抜け球か、(ストライクを)取りにいっているボールなので、そこは注意して投げていればいいのかな、と。いいボールが打たれてるなら問題あると思うんですけど、しっかりといいボールで打ち取る、空振りを取れてると思うので、そこは良かったところ。また反省でもあるかなとも思っています」と振り返った。

 この日最後の打者となったメルセデスがカーブに空振り三振を喫した直後、大谷に向かって「いいボールだったぜ!」と言わんばかりのジェスチャーを見せると、マウンド上で笑みをこぼした大谷。「最後の方は力入れて投げていたのでバッターも分かっていたと思いますし、その中で最後のボールも良かったのかなと思います」と満足感を漂わせたが、打者の反応には「うーん、どうなんですかね、まあまあまあ、うれしいというか、自分の中でできていればいいのかな、と。バッターの反応はその時々なので」とクールに答えた。

 前回、5日のオープン戦初登板では最速100マイル(約161キロ)を計測。大谷は「前回は力感を出していってるイメージだったので、本当に全部三振を取りに行くぐらいのイメージでいきました。ここからは(開幕を見据えて)長いイニングもあるので、(今日は)ある程度、力感なくいかないといけないというイメージだった。その中でも初回から98(マイル)とか、最後も(99マイルが)出ていたので自分の中でそんなに強く投げてるイメージはなかったですけど、球速が出ているのはいいところかなとは思います」と話した。

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