ドジャース元監督ラソーダ氏死去 野茂や元ロッテ監督バレンタインらに大きな影響

 米大リーグ、ドジャースの監督として2度のワールドチャンピオンに輝き、殿堂入りしているトミー・ラソーダ氏が7日夜(日本時間8日)に心臓発作のため死去したと、8日(同9日)、球団が発表した。93歳だった。

 現役時代は投手だったラソーダ氏は33歳で引退し、スカウトに転身。マイナーの監督などをへて76年9月にドジャースの監督に就任し、81年と88年にワールドチャンピオン。95年にメジャーへ移籍した野茂を指導し、先発ローテーションの柱として起用した。96年まで21シーズンで球団歴代2位の通算1599勝(1439敗2分け)を記録。地区優勝8回。リーグ優勝4回。最優秀監督2回。

 ユニホームを脱いだ後も特別顧問を務めるなど、選手時代を含めて71年間、球団の発展に尽力。97年に殿堂入りを果たし、背番号「2」は球団の永久欠番となっている。

 00年シドニー五輪では米国代表の監督を務めて金メダルを獲得。08年には日米の野球交流に尽力したとして旭日小綬章が贈られている。

 同氏の影響力は大きく、ロッテ監督時代に背番号2をつけて05年に31年ぶりの日本一に導いたボビー・バレンタイン氏は自身のツイッターで「私の気持ちは言葉では言い表せない。52年間にわたって友であり、師であったあなたはもういない。トミー、この喪失感は誰にも埋められない。すべてのことに感謝します。安らかに」と悲しみをつづった。また、タイガースのアビラGMは声明を出し、同氏がメジャーリーガーでもある息子アレックスの名づけ親であることを明かし、「あなたと出会えたことを幸運に思います」と記した。

 同氏は昨年10月27日(同10月28日)にテキサス州アーリントンのグローブライフフィールドで行われたドジャース対レイズのワールドシリーズ第6戦を現地で観戦。ドジャースが88年以来、32年ぶりにチャンピオンになった瞬間を見届けた。

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