大リーグ開幕危機 コミッショナー「自信ない。極めて危険な状況」
新型コロナウイルスの感染拡大により延期している米大リーグの開幕について選手会と協議している米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは15日(日本時間16日)、スポーツ専門局ESPNの番組に出演し、今季開催に関して「自信はない」と発言。5日前の「100%(自信ある)」から一転、トーンダウンした。
米メディアによると、MLBと選手会の協議は5月上旬から始まり、これまでMLBは3つの開幕案を提示。しかし、選手会が「89試合制、年俸完全日割り」などを要求したのに対し、MLBは無観客による各球団の減収を理由に3度目の提案でも「72試合制、年俸日割り70%保証」と譲らず。選手会のトニー・クラーク専務理事は13日(同14日)に声明を出し、MLBの提案を拒否するとともに「残念ながらリーグとのこれ以上の協議は無益なものになりそうです」と交渉打ち切りを示唆した。選手会の声明から2時間半後には、マンフレッド・コミッショナーも「選手会が開幕に向けた誠意ある交渉を打ち切る選択をしたことに落胆している」とつづった。
同コミッショナーは10日に同局の番組内で今季開幕の可能性を問われた際に「100%」と自信を見せていたが、この日は「今の気持ちは?」の問いに険しい表情で「残念ながら100%の確信をもってそうなるとは言えない」。MLBが強硬開催の日程を発表した場合、選手会側に1000億円単位の追加年俸を求めて異議申し立てをする意思があることを明かし、「前に進むことを非常に困難にする不誠実な作戦」と批判した。ふたたび、今季開幕について問われると「自信はない。極めて危険な状況にある。対話がない限り、極めて危険な状況は続くでしょう」と悲観的なコメントに終始した。



