MLB開幕再延期 162試合実施は困難に

 米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーは16日、30球団の代表者と電話会議を開いて新型コロナウイルスの対策を協議し、当初の26日から最低2週間は遅れるとしていたレギュラーシーズン開幕をさらに延期すると発表した。公式戦のスタートは最短でも5月中旬以降にずれこむ見込みとなり、シーズン162試合の実施は極めて困難になった。

 16日にMLBが発表した声明では球団側が開幕後に極力多くの試合を開催したいとしており、7月14日にロサンゼルスのドジャースタジアムで予定されているオールスター戦や、公式戦が予定されていないその前後の日を活用する案が浮上している可能性がある。オールスター戦が中止となれば、第2次世界大戦中の1945年までさかのぼる。

 また、開幕延期の長期化は選手契約に影響を及ぼす。前年からのストライキで開幕が遅れた95年は144試合制となり、選手の給料は11・1%落ち込んだという。

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