雄星、メジャー1年目は6勝11敗、防御率5・46 最終登板は6回2失点
「マリナーズ0-3アストロズ」(25日、シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手(28)がメジャー1年目の最終登板となったアストロズ戦で6回6安打2失点。味方打線がアストロズの先発グリンキーに九回1死まで無安打に抑えられ、7勝目はならなかった。今季2番目に多い103球を投げて1死球4奪三振。今季は6勝11敗、防御率5・46の成績でシーズンを終えた。
ここまで31試合に登板し、6勝10敗、防御率5・55の菊池。過去の3度の対戦で被打率・323、防御率6・43と苦戦を強いられているアストロズ打線に対し、初回は先頭スプリンガーにカウント3-1から高めの146キロ直球を中前打。続くアルトゥーベを初球チェンジアップで左飛に討ち取ったが、3番ブレグマンにはカウント2-2からやや高めに浮いた135キロスライダーを左翼線二塁打されて早くも1点を失った。
1死二塁からは4番アルバレスにはカウント1-1から外角低めに投じた138キロスライダーを左翼ポール際まで運ばれる二塁打で2失点目。後続のグリエルを三ゴロ、タッカーを空振り三振に仕留めたが、苦しい立ち上がりとなった。
下位打線の7番からの攻撃となった二回は三者凡退。カーブを交えた配球が功を奏し、三回も1番スプリンガーをフルカウントからスライダーで三邪飛、アルトゥーベも2-2と追い込んでから低めの148キロ直球で中飛。続くブレグマンにはフルカウントから外角高めの150キロをセンターへ運ばれ、アルバレスには空振り三振を奪った外角低めスライダーが暴投振り逃げとなり、2死一、二塁とピンチを背負ったが、グリエルを3球三振で斬って追加点を許さなかった。
四回の菊池は先頭への初球カーブが抜けて死球となり、2死から二盗されて得点圏に走者を進めたが、9番マリスニックを内角151キロ直球で詰まらせて二飛に仕留めた。
五回は2死走者なしからブレグマンに14球粘られて左翼線二塁打を許したが、アルバレスを左邪飛に討ち取る。無失点に抑えた瞬間、マウンド上で何度もグラブを叩き、気持ちを見せた。
六回も2死からチリノスの右翼線二塁打で得点圏に走者を置いたが、後続を断って追加点を与えず。二回以外は全イニングで走者を背負ったが、粘りの投球で8月18日のブルージェイズ戦でメジャー初完封勝利を挙げて以来、約1カ月ぶり11度目のクオリティースタート(6回以上、3自責以下)を記録した。
一方のマリナーズ打線はここまで17勝を挙げている右腕グリンキーの前に九回1死まで無安打に抑えられ、好投した菊池を見殺しにした。