大谷 左膝手術へ…二刀流復活のため決断 全治12週間で今季プレーせず

 エンゼルスは12日、大谷翔平投手(25)が13日に左膝蓋(しつがい)骨の手術を受けると発表した。全治8~12週間の見通しで、今季はプレーせず、昨年10月に受けた右肘手術のリハビリは中断する。ビリー・エプラーGMは電話会見し、時期がシーズン中になった背景に、来季の投打の「二刀流」復活へ万全を期す狙いがあったと示唆。順調なら術後10週ほどでブルペンでの投球練習を再開する予定だ。

 エプラーGMによると、大谷の左膝は先天的に皿の部分が複数に分裂している二分膝蓋骨。昨季にはなかった違和感を訴えたのは、右肘手術からの復帰メニューをこなしている2月だった。その後、MRI検査を受けたという。

 指名打者専任で5月に戦列復帰した後も「何度か症状が悪化することがあった」と明かしたエプラーGM。それでも大谷は106試合に出場し、本塁打こそ昨季の22本には及ばない18本だったが、打率・286、62打点、12盗塁はいずれも昨季を上回った。「データ解析による走るスピードや打球速度は昨季と変わらなかった」(同GM)という。

 大谷が手術を決断したのは今月11日の朝だ。同日夜に出場したインディアンス戦では本塁打を放ち、内野ゴロで走る姿にぎこちなさは感じられなかった。

 シーズン15試合を残して手術に踏み切る理由は「投球への影響」だ。「(投げる)強度を上げていく中で症状が気になってきていたのでマウンドを中断することを決めた」。球団が作製した投球プログラムを完遂した後に手術を受ける選択肢もあったが、「症状を悪化させ、投球フォームに影響が出ることで不測の事態を招くかもしれない」と説明した。

 術後の経過が順調なら2~3週間後に投球プログラムを再開し、10週間後にブルペン入りする。12月には投球プログラムを終え、打撃練習も始めるという。すべては来季の二刀流復活のため。大谷の新たな挑戦が始まる。

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