大谷 17号!2度目のサイクル逃すも自己最多5打点&年間108安打

 「ホワイトソックス7-8エンゼルス」(7日、シカゴ)

 復調を告げる三つの快音。“ショウタイム”の幕開けは初回だ。エンゼルス・大谷は左翼線への2点適時二塁打でチームに先制点をもたらすと、同点の三回には高めの直球を左越え勝ち越し17号3ランにした。

 「結構、飛んでいましたけど、行くか行かないかという感覚もよく分からない感じだった。久しぶりだなという感じはした」

 15戦56打席ぶりの快感を両手に残したまま、四回の打席では右前打。今季12盗塁目となる二盗も成功させた。

 8月21日以降の打率が・146の打者とは思えない怒濤(どとう)の3打席連続安打。6月13日・レイズ戦で達成したサイクル安打まで三塁打を残したが、「狙える状況でもないですし、一打席一打席(で自分の打撃をする)って感じなので」と足元を見つめる。

 メジャー自己最多の5打点に自己最多を更新する年間108安打。その一方で本塁打数は球宴後の49試合でわずか3本だ。「もどかしさもある。ヒットは打っているけど、なぜホームランが打てないのかなというのはある」と心の内を明かす。

 スタンスの幅を1打席ごとに変えることもあるという。「いい待ち方をしていれば、いいスイングができる。待ち方が一番大事」とは大谷の持論だ。残り19試合でつかみつつある新たな感覚。大谷が最高の形でメジャー2年目を締めくくる。

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