大谷の勝ち!3者連発で雄星KO メジャー初対戦で母校先輩を叩きのめす

 4回、菊池から本塁打を放ち、チームメートに向かってポーズを決める大谷
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 「エンゼルス12-3マリナーズ」(8日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が8日(日本時間9日)、マリナーズ戦に「3番・指名打者」で出場し、同じ岩手県出身で母校・花巻東の先輩でもある菊池雄星投手(27)とメジャーで初めて対決。四回に6号ソロを放つなど、4月14日以来となる1試合3安打でチームの大勝に貢献した。

 先輩を完膚なきまでに叩きのめした。四回だ。2者連続被弾から立て直そうとする菊池の初球、甘く入ったカーブを逃さなかった。持ち味の左中間方向への力強い打球。「入るか入らないか分からなかった」。本拠地を熱狂させた球団3年ぶりの3連発。ベンチに戻った大谷が、両腕の筋肉を誇示する“マッスルポーズ”で笑顔を見せた。

 この日が来るのを待っていた。同郷で母校の先輩とのメジャー初対決。前回、菊池が登板した5月30日の試合でスタメンを外れている大谷は「楽しみではあった」と言った。

 初回、注目の初球は151キロ直球が頭部近くを襲ったが、冷静だった。3球目に首を振ってスライダーを投じた左腕を「熱くなってストレートだけっていう感じでもない」と分析。二回2死一、二塁の好機で打ち損じたカーブを次の打席で本塁打にして「軌道を確認できたのはよかった」と満足感を漂わせた。

 この日の大谷は初回に内野安打で3点を奪う攻撃の口火を切り、五回には二塁打で加点。今季2度目の3安打固め打ちで、勝利の立役者となった。

 最近8試合で4本塁打。量産態勢に入った大谷と菊池との再戦は、早ければ7月にも実現する。日本時代を含めて通算対戦成績は8打数4安打の打率5割。「特別な気持ちは何回やっても持つんじゃないかなと思います」。次なる戦いに向けてさらに感覚を研ぎ澄ます。

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