大谷「いい打席だった」過去の対戦経験生かした4号2ラン

 「エンゼルス2-4アスレチックス」(4日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、六回に4号2ランを放つなど、3打数2安打2打点、1四球だった。3戦ぶり7度目のマルチ安打で打率を・239とした。チームは敗れた。

 好球必打。自身のアプローチを貫き、結果を出した。4点を追う六回1死一塁。前打者トラウトが13球粘って死球で出塁した直後の初球、内角高め154キロツーシームを振り抜いた。

 「ファストボール系はインコースじゃないかなとは思ってましたけど、変化球の確率も十分あるので、真っすぐ、変化球問わず、初球からしっかりとストライクを振りたいなというのはいつも思ってます」。

 初速166キロ、角度34度の打球が鮮やかな放物線を描きながらセンターの左へ伸びる。敵軍中堅手が懸命に伸ばしたグラブを越え、岩のオブジェ“ロックパイル”に吸い込まれた、飛距離118メートルの一発。「打球傾向というか、飛んでる感じもよかったですし、入るか入らないか、分からなかったですけど、しっかり入ったのでそういう感じもよかったと思います」。3戦15打席ぶりの1本を振り返る表情が緩んだ。

 アスレチックスの先発モンタスとは5月28日以来の対戦。前回の結果は二ゴロ、一塁内野安打、二ゴロ。角度のついた打球を打つことができなかった右腕を「真っすぐも変化球もいいピッチャー」と評した大谷。この日は初回の打席ではカウント2-2から低めの156キロツーシームを鋭いゴロで中前へはじき返して出塁したが、「あれはたまたま抜けたところがよかったかなと思うので、いい打球でも前にも言いましたけど、抜けないこともあるので、よかったとすれば、結果的にヒットになったことで気持ち的に少し楽になるのかなとは思います」と、満足感を示すことはなかった。

 だからこそ、ホームランにした打席は大きな意味があった。

 「97マイル(156キロ)、98マイル(158キロ)のインコースのフロントドアはなかなか日本時代に見ることはなかったですし、去年からの経験しかないので、浅い経験でですけど、1打席1打席の経験を次の打席につなげたいなと思ってるので、そういう意味ではいい打席だったと思います」。

 右肘手術から復帰してこの日で23試合目、106打席に立った。打率・239、出塁率・321、長打率・370。「まだまだ100(の状態)ではないとは思いますけど、ただ100打席立ってますし、(状態が)上がらない、上がらないではだめだと思うので、今日よかったというところを踏まえて明日に継続できるように次の100打席を大事にしたいと思います」。大谷のメジャー2年目は始まったばかりだ。

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