「オリオールズ２－７エンゼルス」（１１日、ボルティモア）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２４）は「３番・指名打者」で出場し、５打数２安打１打点、１得点だった。六回は外角１５０キロを流し打って左前打で１１打席ぶりの安打。６－２の九回１死二塁の場面は内角低めのチェンジアップを右前適時打。復帰後２度目のマルチ安打で打率を・１９０（２１打数４安打）とした。チームは３連勝で借金返済まで１とした。試合後の大谷の一問一答は以下のとおり。

－１１打席ぶりの安打など２安打。よかった点は？

　「最初の打席から感じは良かったんじゃないかなと思うので、５打席立って各打席よかったと思います」

－最後の打席はチェンジアップを待っていた？

　「いや、何も張ってないですね。来た球をしっかり打ちたいなとは思っていた。いい時というのはああいうふうに反応できたり、ファウルにしないでしっかりヒットゾーンに飛ばすことができたりするので、いい傾向かなと思います」

－昨日の九回の打席で大きな左飛。つかんだものはあった？

　「１打席目からこの打席まで、必ず流れがあって来てるので、それは相手があることなので、配球が変わってくれば自分の取り組みも変わってくる。無駄な打席なく、確実に進んでいるかなと思います」

－若いカウントでインプレーにする打席が多かった。感覚的によくなっている？

　「というよりもしっかり反応できてるということはいい待ち方ができているということなので、その前の打席までは多少甘くても手が出せなかったり、タイミングが合ってなかったりとか、またファウルになってたりとかっていうところがあったと思う。比較的、振りに行った球に対しては反応、またはとらえ方というのはちょっとずつよくなってきてるかなと思います」

－日本は母の日。何かしましたか？

　「ないです。ないと思います」

－全くしていない？

　「どうなんですかね。それは（公に）言うことではないんじゃないですかね」

－昨日の最後の打席からいい感じで打っているように見える。

　「（前日の最後の打席で復帰後）初めてフライアウトを打ってなかなかいい感じの打席だった。アウトにはなりましたけど、僕の中では今日につながるアウトだったかなと思います。今日の１打席目から継続して、そういう雰囲気を出せたのはよかったかなと思います」

－昨日の試合は結果が出なかったが、前を打つトラウト選手が相手投手に勝負されて結果を出した。相手が歩かせず、勝負にいくということは後ろに大谷選手やシモンズ選手、プホルス選手がいることも影響していると考えられる。効果的な打線の並びについてどう感じているか？

　「ヒットだけじゃなくて、僕自身、フォアボールだとかをもっともっと取っていければいいことじゃないかなと思うので、長打だけではなくて、そういう細かいところもチーム全体で考えるのは大事かなと思います」

－昨日の左飛。自分の中できっかけはあったのか？

　「いろいろ１打席１打席、変えたりとかはしますね、やっぱり。調子がよくない時もいい時もよくなるためにいろいろ試したりはするので、最終打席はいい感覚の方に出てくれた。今日も継続してやってみたという感じですね」

－復帰後初安打の２日前に打球の角度の話をしていた。結果として昨日の最後から今日の全５打席で角度のある打球が出ていることについて。

　「フライ（「角度のある打球」という意味）を打ちたいからフライを打ちに行くというわけではなくて、いい打ち方をしてたらフライが打てるということ。それが昨日の最後の時はできて、それ以外はできてなかっただけなので、その感覚を打席の中でしっかり出していけば、今日みたいに角度のついた打球、もうちょっと角度がついた打球がどんどん打てるんじゃないかなと思います」

－今日はファウルが１つだけ。ファウルが少ないことは状態のバロメータ？

　「ファウルが悪いわけではないんですけど、（ファウルの）なり方がよかったり、よくなかったりという感じなので、必ずしてもファウルがダメというわけではないですけど、（今日は）僕の中ではいい感覚だったということですね」

－まだ長打がないのは気にならない？

　「うーん、それは今日の打席もあと（ボールをとらえる場所が）１ミリ下とかだったらフェンスを越えてたりとか、１ミリ右だったら（外野の）間を抜いてたりとか、そういう微妙な中でやっている。もうちょっとよくなったら勝手に出てくるんじゃないかなとは思ってますし、いきなり（長打が出る）よりこうやって少しずつステップしていった方が、何がよくて、何が悪かったのか、はっきりわかってくるので、いいんじゃないかなと思います」

－ボルティモアは（二刀流としても活躍した）ベーブ・ルースが生まれた街。雰囲気は？

　「街は出てないので分からないですよね。ホテルはすごいきれいで（報道陣笑う）、過ごしやすいなと思います」

－ゆかりの地でプレーできるのはメジャーならでは。喜びはある？

　「野球もいいですけど、本来なら普通に来たいです。野球をやってるので、できるのは幸せだなとは思いますけど、普通に来たいなという感じはあるかなと思います」

－球場近くにあるベーブ・ルース博物館には？

「行ってないですね」